
徳川美術館では、7月25日(土)~9月27日(日)の期間、夏季特別展「武芸 サムライ・アスリート」を開催。前期日程は7月25日(土)~8月25日(火)、後期日程は8月26日(水)~9月27日(日)だ。
料金は、一般2,000円、大学生・高校生1,200円、中学生以下無料。障がい者と付き添い1人は手帳を提示すると200円割引となる。現在、オンラインチケットを販売中だ。
弓術、馬術、剣術、鎗術、炮術、鷹狩――。日々鍛錬を積み、心身を磨き、技を競い合う姿は、まさに現代のアスリートそのもの。同展では「武士×アスリート」という視点から、日本の伝統文化である「武芸」を紹介する。
多彩な武芸を知る

朱塗啄木糸威具足 春田吉次・加藤彦十郎正勝作 徳川義直(尾張家初代)着用 江戸時代 寛永3年(1626)/黒塗桐紋鞍・鐙 伊勢貞雅作 徳川家康所用 桃山~江戸時代 16~17世紀 ともに徳川美術館蔵
武士にとって武芸とは、戦場で敵と戦うためだけの技術ではなかったという。江戸時代になると、平和な時代の中で武芸は礼法や精神修養として磨かれ、武士の教養として受け継がれていく。

長篠合戦図屛風 六曲一隻(部分) 江戸時代 18~19世紀 徳川美術館蔵(前期)

調馬図屛風 六曲一双のうち左隻(部分) 江戸時代 17世紀 岡谷家寄贈 徳川美術館蔵(後期)
また、『太平記』などの戦記物語が読まれる中で、それを絵画化した合戦図が教育に使われたり、合戦そのものを研究する「軍学」も誕生した。

金土俵空穂 桃山~江戸時代 16~17世紀 朝岡平兵衛重政所用 徳川美術館蔵

大太刀 銘永則(以下37文字略) 室町時代 14世紀/朱塗叩塗大太刀拵大太刀 銘永則 附属 江戸時代17世紀 柳生利厳(尾張柳生家初代)所持 徳川美術館蔵
同展では、弓術・馬術・鎗術・剣術・炮術・鷹狩など、多彩な武芸を一堂に紹介。尾張徳川家に伝えられた武家文化の奥深さを知ることができる。
尾張徳川家に伝わる武芸の世界を知る

千代田之御表 御射場始 楊洲周延画 明治30年(1897) 徳川美術館蔵

千代田之御表 小金原牧狩 楊洲周延画 明治30年(1897)徳川美術館蔵 ※パネル展示
戦国時代に発展した各種の武芸は、江戸時代の武家社会の中でさらに発展を遂げ、尾張徳川家においても多くの家臣が鍛錬に励んだそう。
家臣たちの鍛錬の成果は当主上覧の場で披露され、優れた技量の持ち主には褒美が与えられ、個人のみならず家の名誉として後世に伝えられた。

千代田之御表 武術上覧 楊洲周延画 明治30年(1897)徳川美術館蔵 ※パネル展示

千代田之御表 流鏑馬上覧 楊洲周延画 明治30年(1897)徳川美術館蔵 ※パネル展示
技を磨き、成果を披露し、称えられる――。武士たちの武芸上覧は、現代のスポーツ大会にも重なる「サムライの晴れ舞台」だったそうだ。
