【愛媛県美術館 特別展「石村嘉成展 いきものだいすき ー2026えひめー」】500点を超える作品が彩る!色鮮やかな生き物たちの世界へ(愛媛/松山市)

才能ではなく、努力の積み重ねが生んだ作品たち

嘉成さんの素晴らしい作品を見て、「生まれ持った才能があるから描けるんだ」と感じる人も多いのではないでしょうか。

しかし、父・石村和德さんは嘉成さんのことを「努力の人」と話します。

「嘉成は才能だけでここまで来たわけではありません。毎日積み重ねてきた結果なんです。」

和德さんの言葉からは、誰よりも近くで嘉成さんを見守り続けてきた父親ならではの思いが伝わってきました。

本格的に絵と向き合うようになったのは高校時代。恩師から、毎日描き続ければ絵が上達すると勧められたことをきっかけに、絵日記を始めました。

嘉成さんは13年以上、一日も欠かさず絵日記を描き続け、現在では約150冊にも及びます。その日にあった出来事に加え、大好きな生き物を描き、色鉛筆で彩った絵日記を毎日の日課として続けています。

日記を書くだけでも簡単ではありません。嘉成さんの絵日記には、その日の出来事をつづる文章だけでなく、生き物の絵が描かれ、一枚一枚が色鮮やかに仕上げられているのです。

展覧会では、13年以上描き続けてきた絵日記も展示されています。現在の色鮮やかな作品とあわせて見ることで、一枚一枚の作品の背景にある努力や歩みを、身近に感じられるはずです。

500点を超える作品が集結!石村嘉成展の見どころを紹介

会場には色鮮やかな生き物たちが並び、まるで嘉成さんの描く世界に入り込んだような空間が広がります。

そのなかでも注目は、243枚の作品で構成された「The WALL 243」です。243枚の作品が壁一面に広がる光景は圧巻。

私も思わず足を止め、どこから見ればいいのか迷ってしまうほど、その迫力に引き込まれました。

一枚一枚をじっくり鑑賞するのはもちろん、少し離れて眺めることで、一つの大きな作品としての迫力も感じられます。

さらに、「The WALL 243」の一部には鏡が組み込まれています。鏡の前に立つと、自分の姿が作品の中に映り込み、自分自身も作品の一部になったような感覚を味わえます。

作品と一緒に写真を撮れば、まるで生き物たちの世界に入り込んだような一枚を残せるのも魅力です。実際に息子たちと写真を撮ってみると、本当に作品の世界へ入り込んだような気分になり、家族の思い出に残る一枚になりました。

鑑賞するだけでなく、作品との一体感を楽しめるのも、「The WALL 243」ならではの醍醐味といえるでしょう。

会場には、天皇皇后両陛下にご覧いただいたホッキョクグマ「ピース」の作品をはじめ、ボルネオオランウータンの「ジェニファー」や「ハヤト」を描いた作品も展示されています。

愛媛で親しまれている動物たちが、嘉成さんならではの色彩でどのように描かれているのかにも注目してみてください。

さらに、長さ26メートルにもおよぶ大作「Animal History」も展示されます。学校の25メートルプールよりも長い作品は、そのスケールの大きさに思わず足を止めて見入ってしまうほどです。

500点を超える作品が並ぶ会場を巡りながら、嘉成さんが描く生き物たちの世界を、ゆっくりと楽しんでみてください。

配信元: イマナニ

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