人生の大きな決断は世間のペースや常識ではなく、自分自身の気持ちで選びたいと思うもの。筆者の友人は周囲の声に焦るときほど、一度立ち止まって自分の心と正直に向き合いたくなって──。
焦りから結婚を考えていた私
20代後半の頃、私は結婚に焦りを感じていました。
周囲の友人たちが次々に結婚し、親戚からも「いい人いないの?」と聞かれる中、当時付き合っていた彼との結婚を意識せざるを得ませんでした。
ただ、心のどこかに引っかかるものもありました。
付き合う中で、価値観の違いを感じる場面が何度かあったのです。
それでも「彼と別れたら次がないかもしれない」という不安のほうが大きく、違和感にふたをして、焦って結婚を進めようとしていました。
母から返ってきた意外な言葉
ある日、実家で何気なく結婚について母にこぼしたことがありました。
「20代のうちに結婚したほうがいいよね……」浮かない顔でそう話す私に、母は少し考えたあと、意外なことを言ったのです。
「別に急がなくていいんじゃない?」
母なら「早く結婚しなさい」と言うと思っていた私は驚きました。
しかし母は真剣な表情で続けました。
「あなたには焦って決めてほしくないの。年齢や世間体じゃなくて、この人と生きていきたいと思える相手を、じっくり選んでほしい」

