動物の食物残さがビールや和菓子に! 川崎発、行政×企業×市民でつくる新しい循環のカタチ「夢見ヶ崎プロジェクト」始動

「KAWASAKI SOUL」でひとつに!「オール川崎」で育む地域ブランド

本プロジェクトが面白いのは、企業の技術力だけに頼らず、地域に暮らす人たちが支え合いながら関わっている点です。

詳細説明を行った三菱化工機の山田宏一氏は、企業や行政が主導する脱炭素・カーボンニュートラルの取り組みは、一部の関係者だけで完結してしまい、広がりを欠きがちだと指摘します。だからこそ「KAWASAKI SOUL(カワサキ・ソウル)」を合言葉に掲げ、行政や企業だけでなく、地元の子どもたちや商店、住民の方々までも巻き込んでいきたいと言います。あわせて、この輪の広がりを川崎そのもののブランディングにもつなげていきたいという展望も語りました。

こうした商品化の裏側にあるのが、地域のコミュニティ「ゆめみらい交流会」を起点とした人のつながりです。先ほど触れた東海道BEER川崎宿工場や菓寮 東照に加え、ソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」も、この交流会をきっかけに商品開発パートナーとして参画が実現しました。東海道BEER代表の岩澤克政氏は「川崎の街から生まれる素晴らしい体験を、皆さんと共に届けていきたい」と意気込みを語ります。

さらに、プロダンスリーグ(D.LEAGUE)参戦の「KADOKAWA DREAMS」、地元インフルエンサー「たくぽん|川崎グルメ」、ご当地アイドル「GABU」、クリエイター集団「ノクチ基地」もPRアンバサダーとして参入。KADOKAWA DREAMSのエグゼクティブプロデューサーKEITA TANAKA氏も「歴史あるものを未来の子どもたちへ還元するという循環の理念が我々の想いと重なった。川崎から世界へ発信していきたい」と熱弁するように、立場を超えたSOUL(魂)の共感がこのプロジェクトを支えています。

川崎から広がる「カワサキモデル」の未来

動物たちの食べ残しが土に還り、やがて作物となり、ビールや和菓子として店先に並ぶ。そこで生まれた利益が、また動物公園を支えていく。夢見ヶ崎プロジェクトが目指しているのは、誰もが楽しみながら「循環」に関われる未来のカタチです。

今後は子どもたちとの植え付けや収穫ワークショップ、高校生限定のロゴデザイン募集などを進め、2026年11月1日(日)に開催予定のイベント「Colors, Future! Summit」にて第一弾オリジナル商品を販売する予定です。

行政、企業、市民が手を取り合って育む一過性ではない持続可能なアクション「カワサキモデル」。小さな動物公園から生まれた循環の輪が、どのように地域へ広がっていくのか、今後の歩みに注目が集まります。


【夢見ヶ崎動物公園(ゆめみがさきどうぶつこうえん)】
所在地:神奈川県川崎市幸区夢見ヶ崎1-1
入園料:無料
開園時間:9:00〜16:00(年中無休)
規模・飼育数:51種274点(2026年6月末時点)
主な動物:レッサーパンダ、ペンギン、マーモセット、シマウマなど
アクセス:JR横須賀線・湘南新宿ライン「新川崎駅」より徒歩約15分、またはJR南武線「鹿島田駅」より徒歩約20分(バス利用の場合は「夢見ヶ崎動物公園前」下車)

配信元: リアルプレス