
夏休み中に無理なく子どもに勉強させるコツとは?(画像はイメージ)
【画像】あなたは大丈夫? これが子どもを「勉強嫌い」にさせる親の“特徴”です!(4枚)
多くの学校が夏休みに入りました。子どもと旅行やレジャーを予定している人は多いと思います。
一方、夏休み明けに他の子どもとの「学力格差」を気にして、休み中に子どもに過度に高い学習目標を設定する保護者もいるようです。SNS上では「夏休みは、家庭によって学力格差が広がる時期だと思います」「塾とか行っている子と全く何もしていない家庭との格差がすごい」などの声が上がっています。
子どもに無理を押し付けることなく、効率よく1学期の復習・2学期以降の予習を進めるためのコツについて、探究型学習に特化した民間学童保育「ユレカアフタースクール」(東京都江東区)校長で、教育アドバイザーの鶴原頌太郎さんに聞きました。
高い目標を掲げると挫折
Q.夏休み中に他の子との学力格差が開くのに焦った親は「夏休みの間にドリルを3冊終わらせよう!」といった高い目標を掲げがちです。こうした取り組みが逆に子どもの勉強嫌いを加速させてしまうのはなぜですか。
鶴原さん「これは大人でもお子さんでも同様なのですが、あまりにも目標を高く見積もってしまうと、現状とのギャップを感じてしまいます。すると、どこから手を付けたらよいのか分からなくなってしまったり、自分の今の状況に嫌気が差してしまったりして、かえってモチベーションが低下してしまうことが少なくありません。
また、目標設定にあたってお子さんの意見を聞かず、保護者だけで決めてしまうのも、お子さんのやる気を引き出すには逆効果になりがちです。集中できる時間や勉強の内容が定着するまでのペースは人によってそれぞれなので、目標を決める際にはまずお子さんと話し合って具体的な目標設定を目指しましょう。
もしも大きな目標があって、それに向かうためにどうすれば良いか分からない場合は、大きな目標を『長期目標』として、それに向かうための達成しやすい『短期目標』をいくつか設定することをおすすめします。『少し頑張れば手が届く』というくらいの短期目標はこなしていく道筋が分かりやすく、短期目標をこなすことでゴールとなる長期目標への道筋も少しずつ見えてくるようになります」
国語、算数で復習すべき点は?
Q.1学期の成績が振るわなかった子が、夏休み中に算数や国語について、「ここだけは絶対に復習しておくべき」というポイントを教えてください。
鶴原さん「まず国語に関しては、学年を問わず重要なのは『1学期に習った漢字を復習する』ことです。低学年のうちは覚えやすいものばかりですが、学年が上がるにつれて複雑なつくりの漢字が増え、さらに同音異語や熟語など、漢字を覚えることで語彙(ごい)や表現力を向上させることにもつながります。
また、国語は読解問題が苦手というお子さんが多い印象がありますが、読解や文章の理解を進めるためには、低学年のうちから絵本や児童文学など、本を読んで文章に触れてもらうと良いでしょう。『文章を読む』ことが習慣づいていると、文章のつくりや知らなかった語彙・表現に触れる機会が自然と増え、複雑な構造の文章への苦手意識を感じにくくなります。
また、読んだ本に対して『どんな話だった?』『最後まで読んでどう思った?』などと質問をしてみるのも良いでしょう。初めのうちはうまく返せなくても、会話を重ねていくうちに話の要約をする力や自分の気持ちや物語の内容を表現する力が育ちます。
算数に関しては、前年に習ったことを次の年で応用するということが続く積み上げ式の勉強方法になるため、特につまずいた箇所をそのままにしておきたくないところです。夏休みの間にどの要素が分からないのかを明確にして、理解できていない箇所を中心に問題を解く練習をして慣れていきたいですね。
低学年のうちは、まず『簡単な計算をすること』に慣れておくことが重要です。少ない桁の段階で繰り上がり、繰り下がりのルールを頭の中で整理できるようになると、桁が大きく複雑になっても混乱することが少なくなります。中学年になると小数点や分数など、頭の中でイメージすることが難しい複雑な計算や図形・グラフからの読み取りなども必要になります。
計算や式の求め方は高学年に覚える割合や比例・反比例などさらに複雑な単元にも応用して用いらなければならないため、まずはつまずいた段階に戻って、簡単な式や数字で解けるようになるまで計算の手順に慣れていき、ミスしやすい箇所をクリアにしていきましょう」
