「1型糖尿病は私の一部」——インスタで繋がる仲間たちへ、12歳から届けるエール
編集部
発症2周年に「1型糖尿病は私の一部。なくてはならないもの」と話してくれましたが、しーちゃんさん自身の気持ちを教えてください。
しーちゃんさん
今では「1型糖尿病という個性がなくなったら私は何をすればいいんだろう」と思うくらいになっています。中学入学の自己紹介で1型糖尿病のことを伝えようとしたのですが、他に言いたいことがありすぎて時間が足りなくなってしまいました。1型糖尿病であることは、それくらい当たり前のことで、今の私には欠かせない個性になっています。糖尿病というと2型糖尿病(体質に加えて肥満、運動不足、食生活などさまざまな要因が重なり、血糖値が高い状態が続くタイプの糖尿病)と混同されることが多かったので、正しく知ってもらいたいと考え「インスリンちゃん」というキャラクターも作りました。
編集部
Instagramで同じ境遇のご家族から届くメッセージで、心に残っているものはありますか?
あーちゃんさん
特に小さなお子さんのご両親からのメッセージが嬉しく思います。「しーちゃんの動画を見て子どもが自分でポンプ交換できるようになりました」や、「家族全員が笑顔に勇気をもらっています」など、たくさんのメッセージをいただいています。しーちゃんよりも小さな子が泣きながら交換している姿を見ることもあり、しーちゃんのニコニコしている動画をきっかけに、頑張ってみようかなと思ってくれる子が増えたら、という思いで発信を続けています。
編集部
今まさに発症して不安でいっぱいの親御さんへメッセージをお願いします。
あーちゃんさん
私も最初は毎日泣いていました。一生治らない、毎日インスリンを打たなくてはいけないという現実に本当に絶望していました。しかし、4年経つと、こんな風に笑って話せるようになりました。多くの親御さんに伝えたいことは「やることが増えるだけで、本当に大丈夫だよ」ということです。夢も諦める必要はないし、1型糖尿病のおかげで出会えた素敵な仲間もいます。捉え方次第で、人生が豊かになることもあるので安心してほしいと思います。
編集部
最後に、同じ1型糖尿病で頑張っているお友達や子どもたちへ、しーちゃんさんから伝えたいことは?
しーちゃんさん
なんとかなるから大丈夫、と一番に伝えたいです。基本的に何も不安に思うことはありません。また、これは私だけかもしれないですが、1型糖尿病は日常生活の中で意外と得することもあります。もし糖尿病関連で学校を休む時に嫌いな授業があったら、ちょうどよく休めるくらいに考えると良いと思います。捉え方次第で、こんなに気楽に過ごすことができると伝えたいです。
編集後記
1型糖尿病は、膵臓でインスリンをつくるβ細胞が免疫の働きによって壊され、毎日のインスリン投与が必要となる病気です。2型糖尿病とは発症の仕組みや治療法が異なりますが、社会では十分に理解されていない面もあります。突然の診断に、本人や家族が大きな不安を抱くのは自然なことです。一方、しーちゃんさんとあーちゃんさんの4年間からは、医療機器を活用し、周囲の支援を受けながら、学校生活や日々の楽しみを諦めずに過ごせることが伝わってきました。「やることが増えるだけで、やめなくてはいけないことは何一つない」という言葉は、診断直後の子どもや家族にとって大きな希望になるはずです。しーちゃんさん、あーちゃんさんの体験談が、読者の皆様にとって、病気と前向きに向き合うための一助となりましたら幸いです。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

