猫に「氷」を与えるときの注意点4つ
1.丸飲みによる喉の詰まり
猫は食べ物をあまり噛まずに飲み込む習性があるため、大きな氷の塊をそのまま与えると、喉に詰まらせてしまう危険があります。
窒息の恐れだけでなく、冷たい塊が喉を傷つけてしまう原因にもなりかねません。そのため、氷を与えるときは、あらかじめハンマーなどで小さく砕いたり、かき氷のように薄く削ったりして工夫しましょう。
飼い主が目の届く範囲で細かくしてから与えることで、丸飲みのリスクを大幅に減らすことができ、安全に涼んでもらうことができます。
2.お腹の冷えによる下痢や嘔吐
氷をたくさん食べすぎると、胃腸が急激に冷やされてしまい、お腹を壊す原因になります。
特に室内で暮らす猫は冷房に慣れていることも多く、そこへ冷たい氷が大量に入ると、下痢や嘔吐を引き起こしやすいです。
最初は爪の先ほどの小さなひとかけらからスタートし、愛猫の様子や翌日のうんちの状態を確認してください。
欲しがるからといって何度も与えるのは避け、おやつの時間などに一回だけ、少量を守ることが健康を維持する秘訣です。
3.冷たさによる歯や口の中への刺激
凍ったばかりの非常に冷たい氷は、猫のデリケートな口の中や舌にくっついてしまうことがあります。
また、硬い氷を無理に噛もうとすることで、大切な歯が欠けたり、歯ぐきを傷つけて出血したりするトラブルも少なくありません。
氷を冷凍庫から出してすぐの状態で与えるのではなく、少し時間を置いて表面が溶け始めてから与えるなどの配慮が求められます。
口の中への急激な刺激を和らげることで、猫もびっくりせずに安心して楽しめるでしょう。
4.水道水のカルキ
一般的な水道水で作った氷には、消毒のためのカルキ(塩素)が含まれています。
嗅覚が非常に鋭い猫にとって、このカルキの独特な臭いはとても気になり、飲むのを嫌がることがあります。
より安全で美味しい氷を作りたい場合は、一度しっかりと沸騰させて冷ました「湯冷まし」を使用するのがおすすめです。
市販のミネラルウォーターを使う場合は、猫の尿路結石の原因になりにくい「軟水」を選ぶなど、水の種類にも気を配るとさらに安心です。
愛猫が喜ぶ安全で上手な氷の与え方
水の器に浮かべて「氷水」にする
いつも飲んでいるお水の器に、小さな氷をひとつだけ浮かべてみてください。水の中にぷかぷかと浮かぶ氷を見ることで、猫の好奇心が刺激され、お水に興味を持つようになります。
氷が少しずつ溶けることで水全体がひんやりと冷たくなり、暑い日でもゴクゴクと水を飲んでくれる効果が期待できます。
冷たすぎるとお腹を壊す原因になるため、氷は器に対して小さめのものを1個だけ入れるのが、お腹に優しい適度な冷たさを保つポイントです。
ウェットフードを凍らせる
普段食べているウェットフードや、ペースト状のおやつをシリコンの型などに入れて凍らせる方法もおすすめです。
完全に凍らせると硬すぎる場合があるため、シャーベットのような少し柔らかい状態に仕上げるのがコツです。
冷たくて美味しい匂いが広がるため、夏バテ気味で食欲が落ちている猫でも喜んで食べてくれることが多いでしょう。
水分と栄養を同時に補給できるため、暑い夏を元気に乗り切るための特別なおやつとして活躍します。
氷を転がして遊びながら涼む
フローリングの床の上などに氷を置いて、おもちゃのように転がして遊ばせる方法です。
猫は動くものを追いかける習性があるため、ツルツルと滑る氷を前足でつつきながら楽しく遊ぶことができます。
遊んでいるうちに前足の肉球から冷たさが伝わり、体温を効果的に下げる手助けになります。
ただし、氷が溶けて床が水浸しになってしまうため、あらかじめ大きめのトレーの中で遊ばせるか、汚れても大丈夫な場所を選んで行うようにしましょう。

