55歳を過ぎてから、職場での人間関係について改めて考えさせられる出来事がありました。長年勤めている職場に、どうしても苦手に感じていた上司がいたのです。ある会議で強い口調で責められた私は、感情的にならずに事実を確認することで、その場の空気が大きく変わる経験をしました。
威圧的な態度が苦手だった上司
私が長年勤めている職場には、細かいことに厳しい上司がいました。仕事に厳しいだけならまだ理解できたのですが、その上司は部下の前で威圧的な態度を取ることがありました。
私自身も、これまでに何度か理不尽に感じる叱責を受けました。そのたびに「ここで言い返しても、かえって状況が悪くなるかもしれない」と思い、できるだけ波風を立てないようにしていました。
そんな中で迎えた、ある会議の日のことです。いつものように資料をもとに話し合いが進んでいたところ、上司が突然、強い口調で私を責めました。
会議中に突然責められて
上司は資料を指しながら、「この資料の数字は間違っている!」と言いました。会議室にいた人たちの視線が一斉に私へ向き、空気が一気に重くなったのを感じました。一瞬、頭が真っ白になりそうでした。けれど、そこで慌てて言い返しても、余計に話がこじれてしまうかもしれません。私はまず落ち着いて資料を確認しました。
すると、私が作った資料ではなく、上司が作成した元データのほうに誤りがあることに気付きました。そこで私は、できるだけ静かな口調で「念のため、上司が作られた元データを皆さんと確認してもよろしいでしょうか」と提案しました。
上司は自信があったのか、「いいぞ」と答えました。そこで画面に元データを映すと、計算式の誤りが明らかになったのです。

