福山雅治「僕もその一人に加えてもらえていたのかな」

福山雅治「僕もその一人に加えてもらえていたのかな」

シンガーソングライターで俳優の福山雅治が、1日放送のラジオ番組「福山雅治 福のラジオ」(TOKYO FM、土曜後2・0)に出演。7月23日に大腸がんのため68歳で逝去した作家の東野圭吾さんを悼み、生前の深い交流を明かした。

福山は7月27日に自身の公式Xで、東野さんの公式Xでの発表ポストを引用し「東野先生作品の住人のひとりとして生きてきた私は、先生が作品に込めた命をとても近くに感じています。先生の命は今もここにあると。だからまだお別れの言葉を言えずにいます。先生の作品の住人として、ひとりの読者として、生み出された物語にこれからも魅了され続けたいです」と心境を投稿していた。

「なんかちょっと寂しいじゃないですか」という風に言われ…

番組には多くのリスナーからメールやSNSのポストが寄せられたといい、福山は27日の東野さんのXでの発表を自ら読み上げたうえで、「もう語ると尽きない思い出と想いが、僕にもたくさんございます」と切り出し、自身が投稿したコメントについて「本当に命を注いで作品を書かれておられた。その中に確かに言霊が、文字ですけれどね、文章ですけど、存在しているので、ああいうコメントになっていきました。先生の命はまだここにある、今もなお、と」と当時の胸中を振り返った。

公式Xの文面で「東野圭吾さん」と表記されていたことに触れた福山は、東野さんとの個人的なやりとりを明かした。実は福山も、いつの頃からか東野さんから「先生って言うのやめてくださいよ」と頼まれていたという。「先生から言われたものですから、なるべく『東野さん』という風にしているんですけれども、ついついどうしても『東野先生』ってなっちゃうんだけど、東野さんから『なんかちょっと寂しいじゃないですか』という風に言われましたので」と述べ、温かい親交を覗かせた。

「だからやっぱり人が一生懸命になる」

さらに福山は、東野さんの人柄について「作品の隅々まで流れていて」と実感。「ご家族、ご親戚、ご友人、そしてスタッフさん、人をものすごく大切にされる方でした。シンプルに、目の前にいる人や関わっている人との関係、人そのものを大事にするというお人柄ですよね」と強調した。「そこに手を抜くも抜かないもないし、気を遣うも遣わないもなく、満遍なく接しておられたな」と回顧。「だからやっぱり人が集まるし、だからやっぱり人が一生懸命になるし、そういう風に僕からは見えていましたね」と語った。

続けて「僕もその一人に加えてもらえていたのかな、だったらいいなということをずっと思っていましたね。このお知らせを聞く前からですけどね、お付き合いさせていただくようになってから」としみじみと語った。

福山は2007年の大ヒットドラマ「ガリレオ」で天才物理学者・湯川学を好演。福山の当たり役の一つとなり、映画『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』『沈黙のパレード』へと続く息の長い大人気シリーズへと成長した。作品の象徴として並走してきた福山は「コメントでも出させていただいた通り、東野さん作品の住人の一人であり、読者の一人であり、東野さんが注がれた命に触れながら、共に過ごしていきたいと思っております」と東野さんを悼んだ。

東野さんは1958年2月4日、大阪府生まれ。大阪府立大を卒業後、エンジニアとして働きながら執筆し、1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞してデビューした。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。2023年に第71回菊池寛賞、紫綬褒章、2024年に日本ミステリー文学大賞を受賞し、2009年から2013年まで日本推理作家協会理事長を務めた。共著を除く著作は105冊、国内発行部数は約1億900万部を誇り、41の国と地域で出版されるなど世界中で愛された。

福山雅治(ふくやま・まさはる) 1969年2月6日生まれ、長崎県出身。90年に「追憶の雨の中」で歌手デビュー。代表曲は「HELLO」「桜坂」「家族になろうよ」など。俳優としてNHK大河ドラマ「龍馬伝」、「ガリレオ」シリーズなどに数多く主演。ニッポン放送「オールナイトニッポン」のパーソナリティーを23年務めた。

配信元: iza!

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