●職員に呼びかけ「腐敗に目を瞑ったらあなたや市民が犠牲になる」
女性検事はこれまで、検察組織に第三者委員会の設置を繰り返し求めてきた。その間にも、検察官による不祥事や違法な捜査が相次いで明らかになっている。
女性検事は「これは氷山の一角です」と述べたうえで、「検察に第三者の監視の目が入らないのが根本的な問題だと思います」と指摘した。
そして最後に、検察の現役職員に向けて次のように呼びかけた。
「このまま幹部職員の腐敗に目を瞑っていたら、次はあなたたちが犠牲になり、市民が犠牲になるのです。
声を上げても潰されるとあきらめないでください。外に向けて発してください。私たちに声を届けてください。
検察を良くするためには、あなたたちが第三者委員会が必要だと訴える声が必要なのです。内部の方々にはどうか声をあげてほしい」

●郷原信郎弁護士「検察は本当の意味で崩壊に向かうのではないか」
会見には、元検事の郷原信郎弁護士も同席した。検察で事件や不祥事が相次ぐ背景を問われると、次のように述べた。
「今回の(手記を書いた)検事がやっていることは、本来の最もまともな仕事。きちんと事件を処理しようという意欲を持った検事が担当したばかりに、こういう事件が起きてしまった。
検察のシステムが、真っ当な検事をきちんと評価して、その能力を伸ばしていくものになっていない。犯罪は複雑な現象だが、それを単純化し決めつけて、被疑者の話を聞かないような昔からの流儀が、いまだにまかり通っている。それを従順にやるような検事が重宝されるような悪しき慣行が続いている。
検察は来るところまで来てしまった。真剣に自覚しないと、本当の意味の検察組織の崩壊に向かってしまうのではないかと、大変心配しています」

