「かき氷を食べ過ぎる」と現れる症状はご存知ですか?食べる際の注意点も医師が解説!

「かき氷を食べ過ぎる」と現れる症状はご存知ですか?食べる際の注意点も医師が解説!

かき氷を食べ過ぎると現れる症状とは?メディカルドック監修医がかき氷を食べ過ぎるとどんな病気を発症する可能性があるのか・食べる際の注意点も解説します。

関口 雅則

監修医師:
関口 雅則(医師)

浜松医科大学医学部を卒業後、初期臨床研修を終了。その後、大学病院や市中病院で消化器内科医としてのキャリアを積み、現在に至る。内視鏡治療、炎症性腸疾患診療、消化管がんの化学療法を専門としている。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、総合内科専門医。

かき氷を食べ過ぎると現れる症状

かき氷を食べ過ぎると現れる症状

かき氷を一気に食べると、頭がキーンと痛んだり、お腹を壊したりした経験はないでしょうか。冷たい刺激と大量の糖分は、体にさまざまな反応を引き起こします。ここでは、かき氷を食べ過ぎたときに現れやすい代表的な症状について、消化器内科の視点から解説します。

頭痛(アイスクリーム頭痛)

冷たいものを急いで食べた直後に、額やこめかみがキーンと痛むことがあります。これは俗にアイスクリーム頭痛と呼ばれるもので、正式な名称は寒冷刺激による頭痛です。口の奥への冷刺激が三叉神経を介して伝わり、関連痛として生じると考えられています。多くは数十秒から数分でおさまり、後遺症も残りません。心配のいらない頭痛です。

吐き気・胃もたれ

冷たいかき氷が一度に胃へ入ると、胃の温度が急激に下がります。すると胃の血流が低下し、消化の働きが一時的に鈍くなる状態が生じます。その結果、吐き気やむかつき、胃もたれを感じることがあるでしょう。空腹時に大量に食べたり、早食いをしたりすると、こうした不調はいっそう起こりやすくなります。食べ方によって胃への負担は変わります。

下痢・腹痛

冷たい刺激は胃腸の血管を収縮させ、消化機能を低下させる方向に働きます。同時に、大量の水分が一度に腸へ届くと、腸が吸収しきれず便がゆるくなります。冷えによる腸の運動亢進も加わり、下痢や腹痛につながることがあるのです。冷房で体が冷えているときは、症状がさらに出やすい点にも注意しましょう。夏場は特に注意したい不調です。

冷えによる胃腸機能の低下

かき氷を繰り返し食べて内臓が冷えると、胃腸の血流が滞りやすくなります。消化酵素は体温に近い温度でよく働くため、胃腸が冷えると消化の効率が落ちてしまいます。食欲不振や胃の重さ、だるさが続く場合は、冷たいものの摂り過ぎが関係しているかもしれません。夏場は特に気をつけたい不調といえるでしょう。

血糖値の乱高下

かき氷のシロップには多くの糖分が含まれています。大量に摂ると食後に血糖値が急上昇し、その後に急降下する血糖値スパイクが起こることがあります。急な眠気や倦怠感、集中力の低下として自覚される場合もあるでしょう。糖分の摂り過ぎは、こうした体調の波を招く一因になります。甘いものの量には気を配りたいところです。

かき氷を食べ過ぎるとどんな病気を発症する可能性がある?

かき氷を食べ過ぎるとどんな病気を発症する可能性がある?

かき氷の食べ過ぎは一時的な不調にとどまらず、繰り返すことで病気につながる場合もあります。関係する範囲は、冷刺激による頭痛から糖分の過剰摂取に伴う生活習慣病まで幅広いものです。ここでは、かき氷の食べ過ぎで発症・悪化する可能性がある病気について解説します。

寒冷刺激による頭痛

冷たいものを食べた直後に生じる頭痛は、国際頭痛分類で寒冷刺激による頭痛として定義されています。冷刺激が口の中の口蓋(こうがい)やのどの咽頭後壁(いんとうこうへき)に加わった直後に誘発され、多くは10分以内に消失する頭痛です。片頭痛を持つ人に起こりやすい傾向も知られています。対処法としては、冷たいものをゆっくり食べ、一度に大量に口へ入れないことが有効でしょう。

急性胃腸炎・感染性腸炎

汚染された氷や不衛生な環境で作られたかき氷は、細菌やウイルスによる急性胃腸炎の原因になり得ます。冷えによる胃腸機能の低下が重なると、症状が強く出ることもあるでしょう。嘔吐や下痢、発熱を伴う場合は感染性腸炎が疑われます。治療の基本は水分補給と安静で、症状が重いときは医療機関を受診してください。

過敏性腸症候群の悪化

過敏性腸症候群を持つ人は、冷たい飲食物が刺激となり症状が悪化しやすい傾向があります。かき氷の食べ過ぎは腸の運動を乱し、下痢や腹痛、腹部の張りを引き起こすことがあります。もともと腹部症状を繰り返している場合は注意が必要です。冷たいものを控え、症状が続くときは消化器内科への相談をおすすめします。

う蝕(むし歯)

かき氷のシロップに含まれる糖分は、むし歯の原因菌が酸をつくる材料になります。摂取の総量や回数が多いほど、う蝕のリスクは高まります。特に、だらだらと時間をかけて食べる習慣は歯に良くありません。食後の歯みがきやフッ化物配合歯みがき剤の利用と合わせ、糖分の摂り方を見直すことが予防につながります。

肥満・2型糖尿病

かき氷を頻繁に大量に食べると、糖分の過剰摂取から肥満につながる可能性があります。糖質の摂り過ぎは血糖値を急上昇させ、繰り返すうちに2型糖尿病のリスクを高める要因となります。肥満は動脈硬化や生活習慣病の土台にもなりかねません。楽しむ頻度や量を意識し、バランスのよい食生活を心がけることが大切だと考えられます。

配信元: Medical DOC

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