NHK朝ドラ『風、薫る』で重鎮役がハマる55歳俳優。「あすなろ白書」の“おどおど青年”から33年、椅子に座るだけで放つ威厳

NHK朝ドラ『風、薫る』で重鎮役がハマる55歳俳優。「あすなろ白書」の“おどおど青年”から33年、椅子に座るだけで放つ威厳

おどおどキャラを得意としたトレンディ俳優時代からの変化

 あすなろ白書 DVD-BOX(フジテレビジョン) 多田役からは想像もできないが、かつての筒井はむしろ、心優しいキャラクター性が似合う俳優だった。

 1990年代の彼はトレンディ俳優として名を馳せ、最高視聴率30%を超えた『あすなろ白書』(フジテレビ系、1993年)など、平成ドラマを代表するヒット作の出演者であり、アイドル的人気があった。

 三谷幸喜による脚本作でも気を吐き、不動の存在感である多田役と対照的に、やや挙動不審なおどおどキャラを得意とした。特に、1995年放送のドラマ『王様のレストラン』では、その持ち味が効果的に発揮された。

 同作第5話に印象的な場面がある。

 しっちゃかめっちゃかなフレンチレストランのオーナーになった原田禄郎(筒井道隆)が、バーカウンターの席に座ったり、立ち上がったり、何とも落ち着きない動きだった。しかし、その見事な動線が視聴者を飽きさせない演技でもあった。

 かつてのおどおどキャラから不動の存在感へ。トレンディ俳優時代から実に30年以上経ち、長いキャリアの変化の中で筒井道隆は、『風、薫る』で新たな魅力を宿した。

<文/加賀谷健>



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【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役

“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。

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配信元: 女子SPA!

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