脂肪織炎って何?

脂肪織炎の正式名称は「無菌性結節性皮下脂肪織炎」であり、比較的稀な疾患です。
名前の通り、炎症反応であり、できものとして発見されることが多いですが、腫瘍とは異なります。
自分の脂肪組織に対する免疫反応
脂肪織炎自体は感染や外傷、異物、注射後の反応などさまざまな原因によって起こり得ます。
しかし、今回お話ししている「無菌性結節性皮下脂肪織炎」は無菌性という名前からもわかるように、細菌感染は無関係な炎症です。
免疫を抑える薬の投与により改善されることが多いことから、免疫反応が関係しているとされています。
他にも免疫反応が関係する膵臓疾患や関節炎などと併発する場合もあります。
炎症の一種
名前からもわかるように炎症がおこることによって生じます。
細胞診や組織検査をした際に脂肪組織とともに炎症細胞が確認されることが一般的です。
腫れとともに熱感をもつことや、排膿が見られる場合もあります。
膵炎や関節炎などの併発が見られる場合もあり、その場合は食欲不振などの体調変化が合わせて見られる可能性が考えられるでしょう。
ステロイドなどの消炎剤による治療
基本的に投薬による内科治療による改善が期待できる疾患です。
炎症による疾患であるため、免疫抑制剤やステロイドなどの炎症を抑える効果が期待できる薬を使用することが一般的です。
また、膵炎や関節炎などの疾患を併発する場合は、脂肪織炎の改善のための投薬と併せて、治療を行うケースが多いです。
背景に膵炎の悪化などの免疫を刺激する疾患が原因と考えられる場合、膵炎の治療により全身状態や免疫状態が改善されることで、治療を行わなくても脂肪織炎も改善されることもあるとされています。
まとめ

しこりができていることに気づいた場合、悪いものなのでは…といろいろなことを考えてしまい、パニックになってしまうこともあるでしょう。
しかし、すべてが悪性の腫瘍である可能性は低いです。
冷静に観察をし、適切な検査や治療を行って経過を観察しましょう。
しこりの場合、良性のものであっても悪性のものであっても、様子を見過ぎてしまうことはおすすめできません。
悪性のものであったとしても、早期治療によって負担を軽減することができるでしょう。
また、炎症や感染なのであれば適切な治療を行うことで、しこりをより早く小さくさせることも可能なことが多く、愛犬が感じている違和感などの負担を早期に軽減してあげることが可能です。
まずは気づいたら、観察をしながら、受診をしてかかりつけの先生に相談してみることをおすすめします。

