NHK職員が番組出演者から性被害を受け、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された問題で、NHKは8月5日、弁護士ドットコムニュースの取材に答えた。
加害行為をしたとされる出演者について「現在NHKの番組に出演していません」と明らかにした。
●「出演者に接触を避けるための対応を申し入れた」
NHK広報局は、出演者への対応について「被害者保護、被害者の心理的安全性確保の観点から、被害者との接触を避けるための対応を申し入れ、真摯に対応すると約束してもらっています」と回答した。
そのうえで「現在NHKの番組に出演していません。当時出演していた番組はすでに終了しています」とした。ただし、出演を終えた時期や、本件との関係については触れていない。
出演者の氏名や年代、性別、肩書きなども公表していない。その理由については「被害者のプライバシー保護の観点」のほか、個人の特定や、被害者をさらに傷つけるおそれがあり、「さらなる人権侵害につながりかねないため」としている。
●報告書は「公開しない」
NHKは、弁護士などでつくる調査検討委員会の報告書についても、公表しない方針を示した。
理由について、「調査結果について詳細にわたって記述されており、それを公表すると、個人が特定されることにもなりかねず、被害者のプライバシー保護の観点から、報道資料のような公表の仕方としました」と説明。
今回公表した内容については、調査検討委員会からも「過不足のない内容」と確認を得ているという。
また、「個人の特定を行ったり、興味本位の報道により被害者を傷つけたりすることは、さらなる人権侵害になるので、ご留意ください」と報道機関に配慮を求めた。
この問題については、NHKでは8月5日午後6時のニュースで放送したという。

