皮膚糸状菌症の症状
皮膚糸状菌症の主な症状は、円形の脱毛とその周辺の赤み、フケです。顔や耳、目の周囲、前足などに多く見られます。
皮膚病というと、強いかゆみをイメージしがちですが、皮膚糸状菌症ではかゆみがほとんどない猫も少なくありません。脱毛だけが唯一の症状というケースもあります。
炎症が強くなると患部をなめたり引っかいたりするようになり、細菌感染を併発して症状を悪化させる原因になるため注意が必要です。
まれに爪に感染が及び、変形などの変化が生じることも。皮膚炎やアレルギー、寄生虫による皮膚病など見た目が似ている病気もあるため症状だけで判断することはできません。
人への感染リスク
皮膚糸状菌症は、人にも感染する可能性がある人獣共通感染症です。感染した猫を抱っこしたり、患部や抜け毛に触れたりすることで、人へ感染することがあります。
感染すると、腕や首など猫と接触しやすい部位に円形の赤い発疹やかゆみがあらわれることが多く、皮膚科で治療が必要になる場合も。猫に直接触れなくても、真菌が付着した寝具やソファ、カーペットなどを介して感染することもあります。
とくに乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人は感染しやすいため、注意が必要です。
感染拡大を防ぐためには、猫と触れ合った後は石けんで手を洗い、ブラシや毛布など猫用品はこまめに洗浄・消毒することが大切です。また、掃除機がけや拭き掃除をこまめに行い、抜け毛やフケを取り除いて生活環境を清潔に保つことも、感染を防ぐ上で大切です。

