決定打となった「しつけ」という言葉
車に戻ると、彼は「母さんの機嫌が悪そう」「早く家に向かってほしい」と繰り返しました。
その日は吹雪で、私の車で出かけていたため、運転していたのは私です。帰る道中、私は彼に自分の気持ちを伝えました。
ブライダルフェアに行くことは事前に母親にも伝えていたはずなのに、なぜ何度も連絡がくるのか。今後も予定を変え続けることになるのか。あなたと結婚しても、私たち夫婦の予定や、私の気持ちを大切にしてもらえる未来が想像できない、と。
しかし、彼は「今言われても困る」と繰り返すばかりで、私の不安に向き合おうとはしてくれなかったのです。
彼の自宅まであと数分というところで、私は「私のドレス姿を見ても、何も言ってくれなかったよね。何か思うことはなかったの?」と尋ねました。
すると、彼から返ってきたのは、「褒めて調子に乗られたら困るから、褒めないというしつけをした」という言葉だったのです。
私はその発言を聞き、対等な相手として見てもらえていなかったのだと絶望しました。これ以上話しても私の気持ちは伝わらないと悟り、彼を自宅まで無言で送り届けました。
その後、何度か話し合いを重ねましたが、彼は最後まで私が何に傷ついたのか、十分には理解できていないようでした。話し合いを続けても考え方の違いは埋まらず、最終的に婚約を解消することになったのです。
振り返ると、学生時代から「大切にされていない」と感じる場面は何度もありました。しかし、交際期間が長くなるにつれて、違和感を見ないふり、気づかないふりをするようになっていたのだと思います。
婚約を解消したことを親や職場の人、友人たちに伝えるのは、とてもつらく、恥ずかしい気持ちにもなりました。「もっと早く向き合っていれば」と後悔したこともあります。
それでも、結婚する前に立ち止まり、自分の気持ちを大切にする決断ができたことは、間違いではなかったと思っています。この経験を通して、対等に向き合い、自分を大切にしてくれる相手を選ぶことの大切さを学びました。
著者:今西梨沙/30代女性・2023年、2024年に男児を出産。薬剤師資格保有。専門知識を生かして、健康や美容に関する記事を執筆している。サッカー観戦と料理が趣味。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※AI生成画像を使用しています。
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