猫を孤独にさせてしまう飼い主の行動5選
多頭飼いで仲の良い同居猫がいる場合は、お互いに遊んだり、毛づくろいをして一緒にくつろいだりして社会的交流ができるため、単頭飼育の猫と比べると孤独感や退屈を感じにくい傾向があります。
しかし、単頭飼いの場合は、飼い主は猫が社会的交流できる唯一の相手になります。もちろん、多頭飼いでも飼い主との交流は大切です。
忙しい飼い主がしがちな行動を確認して、愛猫を孤独から守りましょう。
1.長時間の留守番をさせ続ける
猫の生活リズムは、飼い主の長時間の外出に影響されることがあります。完全室内飼いで、あまりにもひとりぼっちの状況が続くと、猫が単調な環境にストレスを感じることがあるのです。
特に若くて活発な時期の猫は、ひとりで遊ぶにしても部屋の中では限界があり、飼い主とおもちゃを使って遊ぶ機会が制限されてしまうと、あり余るエネルギーをうまく発散できず、問題行動にもつながるリスクもあります。
生活環境を豊かにする環境エンリッチメントの観点から見ても、飼い主との交流は必要です。
2.スキンシップを後回しにする
仲良しの猫同士は、お互いにニオイを確認し、グルーミングをし合うことでコミュニケーションを深めます。猫と人間の場合も、撫でたり抱っこしたり、ブラッシングをしたりすることで猫同士のグルーミングに相当するコミュニケーションが取れるのです。
ところが、触れるという行為が不足すると、猫は社会的な欲求が満たされない状態になることがあり、信頼関係を築くチャンスが減ってしまいます。
ただし、警戒心が強く触られない猫には、話しかけるという行動で交流しましょう。無理に触れると余計なストレスを生みかねないからです。
3.スマホやテレビに夢中で猫を無視する
忙しい私たち飼い主は、自分の生活を効率的にこなしていくために何かとスマホに頼ることが多くなります。あるいは、日中の疲れを発散するかのように、長時間テレビや動画の視聴に集中してしまうこともあるかもしれません。
ふと振り返ったときに、猫がお座りしてコチラをジッとみていたことはないでしょうか。猫は飼い主が自分に関心を持たず、無視されていると感じることがあります。
個体差もありますが、これは猫が社会的交流できなかったことによる不満や失望のようなもので、猫にとっては拒絶されたように感じるものです。
4.特定の部屋に長時間隔離する
同居する猫同士のケンカや来客などで、ときには別の部屋に隔離が必要になることもあるでしょう。
猫を隔離する理由はさまざまですが、猫はなぜ隔離されたのか人間側の都合まではわかりません。猫にとっては、「いつも通りの行動ができない」「ここから出られない」と感じます。
ふだん出入りしている部屋なら、諦めてしばらく寝て過ごすかもしれませんが、あまりに長時間になると、次第に孤独とストレスを感じるようになります。
トイレの有無も問題になりますが、別室に隔離するときは、定期的に顔を出して安心させてあげる必要があります。
5.帰宅時に出迎えてくれた猫をスルーする
飼い主の帰宅は、変化のなかった空間に慣れ親しんだ存在が刺激として戻ってくることになります。一日留守番していた猫にとっては、なかなか大きなイベントです。ごはんを楽しみにしている猫もいれば、撫でられたり遊んでもらったりするのを楽しみにする猫もいます。
ところが、猫の出迎えがあっても「ただいま」どころか、猫を無視するような行動をすると「いつもの行動」が崩されたことに落胆してしまいます。1度だけであれば猫も戸惑い程度で済みますが、何度も続くと信頼関係にヒビが入り関わりを諦めるようになることもあります。
猫を孤独にさせない適切な接し方
単頭飼いの家庭では、飼い主は唯一猫の交流相手になりますから、家にいる時間は、きちんと愛猫を意識した姿勢が大切です。
もちろん、すべての場面で猫にかまってあげる必要はありません。自分が望まないときに構われるのを嫌がる猫もいるので、むこうから近づいて来たときだけでよいでしょう。通りすがりに背中をするっと触れてあげるだけでも、猫のスリスリに相当するスキンシップになります。
ただし、警戒心の強い猫には無理に触れず、挨拶と話しかける程度の交流に切り替えてもかまいません。その子に合わせた向き合い方を選んであげましょう。
そして、「うちは猫同士で仲いいから」とうっかり放置しがちな多頭飼いの家庭も要注意です。どんなに同居猫と仲良くても、猫と飼い主間のコミュニケーションは重要です。同じテリトリー(家)の中に住む仲間として、声掛けを含む毎日のスキンシップを大切にしていきましょう。

