「ヤニねこ」? BPOで深夜アニメの喫煙・薬物連想描写が議論に SNSは「表現の自由」擁護が大勢

「ヤニねこ」? BPOで深夜アニメの喫煙・薬物連想描写が議論に SNSは「表現の自由」擁護が大勢

放送倫理・番組向上機構(BPO)の青少年委員会が7月28日に開催した会合の内容が6日、明らかになった。同会では6月後半から7月前半に寄せられた視聴者意見に基づき、平日深夜に放送されているコメディーアニメでの繰り返される喫煙描写や違法薬物を連想させるシーンについて議論を実施。議事概要の中に直接的なタイトル表記はないものの、放送時期やキャラクター設定などから今夏スタートのアニメ「ヤニねこ」を指しているとみられる。SNSでは、表現の自由の観点からBPO委員の「許容の範囲内」とする見解を支持する投稿が大勢を占めている。

BPO青少年委員会での議論は

議事概要によると、該当の作品は人間と「獣人(猫を擬人化したキャラクター)」が共存する社会を舞台に、タバコから手が離せない猫耳の若い女性らの生活を描いたコメディーとされる。視聴者からは「喫煙描写が繰り返され、違法薬物とみられるものの使用シーンもあり、深夜帯とはいえ問題ではないか」といった批判意見が寄せられていた。

これに対し担当委員は、子供が視聴しない深夜帯の放送である点や違法薬物の使用と明示されていない点を挙げ、「表現の自由という意味では許容の範囲内」と報告。実写ドラマと比較してアニメ描写の青少年への影響は限定的であるとする意見が出た一方、「社会的な問題になっているときに、紛らわしいことを放送でしないほうがいい」と慎重な対応を求める指摘もなされた。

「ヤニねこ」は、にゃんにゃんファクトリーによる漫画が原作のブラックコメディー。ヘビースモーカーの猫たちが酒やギャンブル、借金に溺れる日常を描いており、デフォルメされた猫のビジュアルと退廃的な社会描写のギャップが支持されている。喫煙を美化するのではなく、ダメな大人たちを動物に置き換えた風刺劇としての側面が強い。

「まずは現実と創作の区別がつけられるように」

一部メディアが委員会での概要を報じると、XにはBPOの「表現の自由の範囲内」とする判断を好意的に捉える投稿が急増。視聴者側のモラルやフィクションと現実の分離を訴える声が多数を占めている。

「議論するのはいいけど先ずは現実と創作の区別がつけれるようになろうや」

「深夜アニメなのに喫煙・薬物描写でBPOまで出てくるの草 表現の自由の範囲内で正解だと思う」

といった冷静な指摘や、BPOの判断を評価する意見が相次いだ。

また、番組の放送枠を踏まえた意見として

「ヤニねこがBPOで騒がれてるみたいだけど、嫌なら見るな見せるなでええやんけ」

といった自己責任論を展開する投稿も見られた。さらに

「ヤニねこがBPOの餌食にw ヤニ子はセーフだったw あと自己注射はただのビタミン剤です(すっとぼけ」

のように、作中の描写をユーモラスに受け止める書き込みも目立っている。

表現と作品全体の意図について考察するユーザーからは

「『描くこと』と『勧めること』は、同じではありません。 深夜アニメの喫煙や薬物描写をめぐり、BPOで議論が行われました。 視聴者からは批判も寄せられましたが、『表現の自由の範囲内』との意見も示されています。 作品には、現実を描くものもあれば、問題提起を目的とするものもあります。 大切なのは、描写の一場面だけで判断するのではなく、作品全体が何を伝えようとしているのかを見ること。 『見る側の受け止め方』も、これからますます問われる時代なのかもしれません」

といった投稿もなされ、描写の一場面のみで過剰に規制すべきではないという議論が広がっている。

配信元: iza!

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