注意された女性の反応にびっくり
それでも女性はカチンときたようで「はぁ?! 別にあなたに話してないんだけど! 今の子って本当にうるさいわね!」そう早口で言い捨てると、女性はスマホをバッグへ乱暴にしまいました。しかも興奮した様子で「こんな人が乗ってる車両にいたくない!」と吐き捨てるように言いながら、ちょうど停車した駅で降りていったそう。
閉まりかけたドア越しにもまだ何かブツブツ文句を言っていたそうで、その姿に周囲は呆然としていました。
ドアが閉まると、女子高生は友人と顔を見合わせ「最後まで知らなくて済んでよかった〜」と小さく笑いました。
その様子を見ていた亜弓さんは思わず感心したそう。
「私だったら迷惑だと思ってもなかなか言えなかったと思います。でもあの子は怒ったり嫌味を言ったりせず、本当に冷静だったんですよね」
むしろ最後まで感情的だったのは女性の方でした。
「こんな風に、自分では何気ない行動のつもりでも、誰かにとっては楽しみにしていた作品の結末を奪う“ネタバレ”になってしまう場合もあるので、私も気をつけなくちゃと肝に銘じましたね」と微笑む亜弓さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

