生理初日は腰痛や倦怠感がひどいタイプで、できれば布団から出たくないのが本音です。でも、仕事や育児をしている手前、現実は容赦なく朝を連れてきます。いつもなら頼れる夫も、このときは出張中。ワンオペで迎えた生理初日のこと、重い腰を上げ、幼稚園児の娘を起こしに行きました。
3秒の沈黙。娘が気づいたママの異変
ありがたいことに、娘は朝パッと起きてくれるタイプです。しかし、そこからが長くて、絵本を読んだり気が逸れたりで、なかなか朝ごはんが進みません。いつも通り「長い針が3になったら出るからね」と声をかけたのですが、声に張りを出す元気はありませんでした。
すると、いつもなら生返事の娘が、3秒ほどじっと私の顔を見て「ママ、いつもとちがう」と言ったのです。声の圧のなさに気づいたのかもしれません。
私は精一杯の笑顔で「ママ、今日はおまたから血が出てる日だから、ちょっとだけしんどいんだ」と返しました。どれくらい理解しているのかはわからなかったものの、以前、娘には生理について説明したことがありました。
娘は表情を変えず「ふーん」と言ってごはんに戻り、私たちはなんとか家を出て、いつものように娘は幼稚園へ、私はパートへ向かいました。
そして、なんとか仕事をこなし、夕方、疲労感とおなかの痛みに耐えながら、お迎えに行きました。


譲らない荷物
正直、元気はありませんでしたが、園庭から笑顔で「ママ!」と駆け寄ってくる娘の姿に、一瞬で心が癒やされました。
年長さんの持ち物は、お弁当袋や体操服、水筒などで……手提げ袋はなかなかの重量です。いつもなら私が手提げ袋を持つのですが、この日は違いました。娘は荷物を渡そうとしないのです。
「うん? どうしたの?」と問いかけると、娘はニコッと笑ってこう言いました。
「手提げ、もつ!」
そのまま、少しウキウキした足取りで歩き出しました。不思議に思った私が「ありがとう。でもどうしたの?」と聞くと、娘は立ち止まって振り返り、またにっこり笑ったのです。

