「緑茶」をよく飲む人は死亡リスクが低い? 4万人・11年追跡、”男女差”はあるのか医師が解説

「緑茶」をよく飲む人は死亡リスクが低い? 4万人・11年追跡、”男女差”はあるのか医師が解説

内容への受け止めは?

編集部

ズイタン大学研究開発研究所の研究員らが発表した内容への受け止めを教えてください。

中路先生

ベトナムで初めて緑茶と死亡リスクの関連を追跡した、とても興味深いものだと感じています。とはいえ、これは「観察研究」(生活習慣と病気などとの関連を統計的に調べる研究手法)と呼ばれるもので、緑茶そのものが寿命を延ばすと証明されたわけではないという点は心に留めておいてもらえたらと思います。
緑茶をよく飲む人は、普段から食事に気を配っていたり、規則正しい生活を送っていたりと、緑茶以外にも健康的な習慣を持っていることが多いと考えられます。これらの背景が結果に影響している可能性もあります。ですから、緑茶はあくまで健やかな暮らしを支えてくれる「心強い味方」の一つと考え、「これさえ飲んでいれば大丈夫」と気負いすぎないくらいが、ちょうどよいと思います。
また、「体によい」と聞くと、つい量を増やしたくなってしまいがちですが、緑茶は「たくさん飲むほどよい」というものではありません。カフェインの摂りすぎに加えて、緑茶に含まれるタンニンには鉄分の吸収を妨げる働きがあるので、貧血で鉄剤を内服中の人は、少し控えめにするとよいかもしれません。抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)のワーファリンを内服中の人は、緑茶のビタミンKが薬の働きにかかわることもあるでしょう。このように、持病がある人は、「体によいと聞いたから」と増やす前に、一度かかりつけの先生に相談してみると安心です。
今回、女性では男性ほどはっきりした差が見られなかったように、緑茶との付き合い方には、人それぞれの違いや、まだ分かっていないこともたくさんあります。特別な健康法として身構える必要はありません。例えば、甘い飲みものの代わりに、無糖の緑茶を選んでみる。そんな小さな習慣こそが、長い目で見て、あなたの健康を支えてくれるのではないでしょうか?

編集部まとめ

今回の研究では、緑茶をよく飲む習慣が死亡リスクの低下と関連している可能性が示されました。ただし、飲みすぎるとカフェインの摂りすぎにつながるほか、持病がある人は注意が必要です。日々の生活では、1日の目安量を守りながら、食事とのバランスを意識して無理のない範囲で緑茶を取り入れてみましょう。

配信元: Medical DOC

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