若いころの私は、大人に反発する気持ちがあり、「早く大人になって自由に生きたい」と考えていました。しかし、年齢を重ねて子どもたちの姿を見ていると、若い時期にしかできない経験があったのではないかと思うように。今の人生を不幸だとは思っていませんが、当時の選択を振り返り、後悔することがあります。
中学校卒業後、早く大人になりたくて働き始めた
私は中学校を卒業した後、水商売の仕事に就きました。早く大人になって自由になりたいという気持ちが強く、進学するという選択肢には目を向けていなかったのです。
仕事を始めると、友人と遊ぶ機会は少なくなりました。その代わり、お店の仲間やお客さまと過ごす時間が増え、それなりに楽しい毎日を送っていると思っていました。
当時は、自分で選んだ道に迷いを感じることもなく、学校生活を送る同年代の人たちをうらやましいと思うこともありませんでした。
子どもの姿を見て芽生えた、学生生活への憧れ
その後、私は29歳で妊娠を機に結婚し、家庭に入りました。現在は専業主婦として、介護をしながら生活しています。
そんな中、子どもが楽しそうに過ごしている姿を見ていると、「私も、もっと若いころにしかできないことを経験しておけばよかった」と思うようになりました。
高校や大学へ進学し、キャンパスライフを送ってみたかった。合コンや飲み会に参加したり、学食で食事をしたりしてみたかった。文化祭をはじめとするさまざまな学校行事も楽しんでみたかった――。今の人生が不幸だとは思っていません。それでも、子どもが学生生活を楽しんでいる様子を見ると、うらやましく思うことがあります。

