
親の老化や認知症が気になり始めたら、何から備えればいい? 介護現場歴20年以上、介護福祉士の資格を持つ安藤なつさんに、家族としてできることを聞きました。

教えてくれたのは▷メイプル超合金 安藤なつさん
お笑いコンビ「メイプル超合金」(相方はカズレーザーさん)として活動。介護歴はボランティア経験を含めると20年以上。ホームヘルパー2級(現: 介護職員初任者研修過程終了)を持ち、2023年には介護福祉士の国家資格を取得。
Q.遠方に住む親のことが心配です
A.まずは楽しく会話を。暮らしの変化もそっと確認
関係が良好なら、「最近どう?」とふだんどおりの会話をするだけでも充分です。そのうえで、久々の帰省なら、暮らしの変化がないか確認を。料理の味が変わった、同じものが増えている、郵便物が山積みなど、これまでなかったことが増えていたら少し様子を見てください。親の老化が気になったら、家の中に危ない場所がないかも要チェック。段差や手すりが必要な場所などがあれば、早めの対策を提案するのもいいですね。
Q.介護の仕事で忘れられない出来事は?
A.折り鶴が教えてくれた人の力の尊さ
夜間の訪問介護で、認知症の物静かなおじいちゃんを担当していました。ある日、枕元に小さな折り鶴を置いて帰ると、翌週、チラシで折った大きな鶴が机の上に。ご家族から「父が折りました。ありがとうございます」と手紙が添えられていました。認知症だと何もできないと思われがちですが、きっかけがあれば思い出すことがある――。家族も知らなかった力がまだ残っていることに気づき、胸が熱くなりました。

