知人の体験談です。
誰かの「休み」には、周りが知らない事情があるかもしれません──。
休むたびに嫌味を言う同僚
私の職場には、人の有給休暇にやたら厳しいA子という同僚がいます。
A子は、誰かが休暇を取るたびに、「いいご身分だね」「暇でうらやましい」と嫌味を言うのがいつものこと。
もちろんA子にも私たちと同じ日数の有給休暇が付与されており、取得を制限されているわけでもありません。
それでも「自分は働いているのに、誰かが休む」という状況そのものがA子は気に入らないようで、有給休暇の理由を聞き出そうとしたり、「仕事を休んで何をするの?」と詮索したりすることも珍しくありませんでした。
実は旅行ではなく……
その年の夏、私は5日間の有給休暇を申請していました。
前日になると案の定、A子から「5日間も休むなんて、どうせ海外旅行でしょ? 贅沢できていいよね」と言われました。
でも実は、旅行ではなかったのです。
それどころか、その有給休暇はA子が想像しているバカンスとは程遠いものでした。
当時は親の介護が少しずつ始まっていた頃。
将来に備えるため、介護関連の資格講習に毎日通う、過酷な日々だったのです。
職場にはまだ事情を話していなかったので、私はA子の嫌味を笑って受け流すことにしました。

