デメリット・再発リスクと注意点
編集部
切らない治療の注意点についても教えてください。
苅部先生
繰り返しになりますが、切開を伴う手術に比べると、改善できる範囲に限界があります。下垂の程度が強い場合や、皮膚のたるみが大きい場合、挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)の機能低下が明らかな場合には、十分な改善が期待できないことがあります。
編集部
起こり得る合併症には、どのようなものがあるのでしょうか?
苅部先生
切らない眼瞼下垂治療に限ったことではありませんが、術後は腫れ、内出血、左右差、違和感などが起こる可能性があります。また、まれに感染や炎症が起こることもあります。メリットだけでなく、こうしたリスクについても事前に確認しておきましょう。
編集部
一度治療すると、効果は続くのでしょうか?
苅部先生
必ずしもずっと続くわけではありません。糸でまぶたの開きを補助する治療のため、時間の経過とともに糸が緩んだり、加齢によって組織の状態が変化したりすると、再び下垂が目立ってくることがあります。将来的に、再治療や切開手術を検討する可能性もあることを知っておく必要があります。
編集部
費用面についても気になります。
苅部先生
切らない眼瞼下垂治療は基本的には自由診療のため、費用は医療機関によって異なります。事前に確認することをおすすめします。また、医療機関を選ぶ際は手術費用だけで判断するのではなく、診察やカウンセリングの内容、術後のフォロー体制、リスク説明が十分かどうかも含めて確認することが大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
苅部先生
切らない眼瞼下垂治療は、どの美容外科でも受けられる治療というわけではありません。しかし、ダウンタイムを短くしたい人にとってはメリットの大きい治療法です。ただし、ケースによっては、切開を伴う手術のほうがより大きな改善が期待できることもあります。メリット・デメリットを確認した上で、気になる人は近くの医療機関に相談してみてください。
編集部まとめ
切らない眼瞼下垂治療は、皮膚を切開せずにまぶたの開きを改善できる治療であり、ダウンタイムを抑えたい人にとって選択肢の一つです。一方、改善できる範囲や持続性には限界があり、再発や左右差などのリスクもあります。メリットだけでなくデメリットも理解した上で、自分の症状に合った治療法を選ぶことが大切です。

