
鳥取県といえば、県外に住んでいる人はどんなイメージを思い浮かべるでしょう?
人口が少ない?島根と似ている?
47都道府県の中で最も人口が少ない鳥取。そんな鳥取県が主人公の漫画があるのです!

その名も「四十七大戦」。
47都道府県が「次の首都」を懸けて戦う壮大なバトル漫画―それが『四十七大戦』です。
人口最少県である鳥取が、日本中の強豪県を相手に奮闘するという、県民なら思わず応援したくなる物語なのです!!


ギャグベースに各県の「あるある」が軽快なテンポでこれでもかと盛り込まれている本作。
各都道府県が持つ歴史や文化、名産品、県民性まで丁寧にキャラクターへ落とし込まれていて、「なるほど、だからこの性格なのか!」と何度も膝を打ちます。

各県を擬人化した47名のキャラクターデザインも、どれも魅力的!
全国のご当地ネタがこれでもかと盛り込まれているので、旅行好きや歴史好きにもたまらない作品です。

日本海テレビでは2年前に特集を放送!
元々「四十七大戦」の大ファンだった私、当時も作者の一二三先生にもたくさんお話を聞かせていただきました(^^♪
放送に合わせて、鳥取さんと島根さんの描き下しラストをプレゼントしてくださいました♪が、眼福・・・!
日本海テレビのマスコット「ぶぅ」と「ピィ」もいて嬉しすぎました!!

思わず「あるある!」と声に出るご当地ネタでどの県民もニヤリ

「東京と大阪でエレベーターの立ち位置が逆」など、思わず該当する県民の誰もが「あるある!!」と言ってしまうようなご当地ネタが満載の本作。


他県民が読んでも、パブリックイメージ通りで笑ってしまったり、逆に知らなかったご当地あるあるに対して「なるほど」と勉強になったり・・・。


私が住んでいる山陰地方は、山陽に比べて晴れの日が少なく曇りが多いのをよく「山〝陰〟だからね~」と自虐的に言うことが多かったので、こちらの漫画も首が取れるほどうなずきながら読みました。
しかし、「本来『山陰/山陽』は天気を表す言葉ではない」という岡山さんの補足。
これは山陰に住んでいても知らなかったことなので、勉強になるなあ・・・!とページをめくる手が止まりません。

そして山陰の人にぜひ注目してほしいのが、鳥取さんと島根さんの関係。
全国的に見ると『どっちが島根でどっちが鳥取だっけ?』と間違えられることも多い両県。
本作ではそんな山陰ならではの空気感までしっかり物語に生かされています。
常にうっすらと互いをライバル視しつつ、時には支え合い、時にはぶつかり合う姿は、鳥取・島根に住んでいるからこそ「分かる!」と感じる場面がたくさんあります。


山陰の人間である私が読んで一番刺さったセリフが、『鳥取・島根の強みは「どうしたら自県をPRできるか」と考え抜いてきたところ、 自分たちの良さを知り尽くしているところにある』というもの。
「まさに・・・!」と、読んでいてとても嬉しい気持ちになったのを覚えています。
47都道府県の中では人口も少ないし地味かもしれない、しかしそれを自覚しつつPRの手を休めないハングリー精神、自県のそういうところが好きだなあと勇気が湧きました。
『ご当地あるある』ギャグだけじゃない、シリアスな切り口も。

ギャグベースに各県の「あるある」が軽快なテンポでこれでもかと盛り込まれている本作。
一方で、バトル漫画としての完成度も非常に高く、能力戦や心理戦、思わぬ伏線回収など、ページをめくる手が止まりません。

ドキッとするようなシリアスな描写も『四十七大戦』の魅力の一つ。 少子高齢化や地方格差など、 現実の社会問題に読者が意識を向けるきっかけになっています。

私の一推しゆる神様は「広島」さん。
私自身が島根県出身ということもあり、買い物をしたり映画を見に行ったり、遊びに行くのはいつも広島のショッピングモール。夏になると、地元の海水浴場に広島県民の皆さんが沢山訪れてくれています。
そんな広島さん、謙虚というより自信家、堂々としているその言動の裏には、「一度焼け野原になった土地から県民の力で復興を果たした」という強い想いが。
広島県は、第二次世界大戦の際に原爆が落とされた土地。
大きな絶望の底から、県民同士が手と手を取り合った土地です。
そんな、人の歴史の目をそむけたくなる部分もしっかり描写して作品に落とし込んでいるところも、
「四十七大戦」の大きな魅力の一つとして読者の心をつかんで離さないのだと思います。


余談ですが、広島さんの次に好きなのがこちらの宮城県さん、長崎県さんの両名。今後の活躍にも期待大です!

