猫はどのように『飼い主と他人』を見分けているの?5つの判別ポイントや方法を解説

猫はどのように『飼い主と他人』を見分けているの?5つの判別ポイントや方法を解説

猫が飼い主と他人を見分ける5つの判別ポイント

笑顔の女性と戸惑う猫

猫は相手を認識する際、嗅覚や聴覚、視覚に加えて、ふだんの接し方や生活の中でくり返し見ている行動パターンなど、いろいろな情報を組み合わせて識別していると考えられています。

ここからは、飼い主と他人を見分けるときの、ポイントを5つ紹介します。

1.ニオイ

猫の鋭い嗅覚では、人それぞれが持つ体臭や衣類に付いたニオイなどから、その人は誰かという識別ができると考えられています。

また、猫と飼い主が生活している「家のニオイ」や、洗剤やクリーム、よく食べている食べ物など、日常生活で身についたニオイも認識する材料になっています。

特に一緒に過ごす時間が長いほど、飼い主のニオイは猫にとって愛着のあるニオイ情報になるため、初めて会う人やあまり接触する機会のない人との違いを判断する手掛かりになります。

2.話し声

声で誰かを判別するのは、人間でもよくありますが、猫の場合はもっと繊細に音の情報を解析しています。声の高さだけでなく、話し方や抑揚、話すテンポなども含めて認識しているため、「この声は家族の誰か」「機嫌がよくない」「いまは楽しそう」などといったことまで判断しているのです。

日常的に名前を呼ばれたり話しかけられたりする経験を重ねることで、ニオイと同様に、飼い主の声には愛着を持ち、姿が見えない場所でも、聞き慣れた声を手掛かりに相手を認識することができるのです。

3.接し方

抱っこの仕方や撫で方、遊び方などは、接する人の違いが明確に出る判別材料です。同じ家族でも、人によって触れる力加減やタイミング、動き方には特徴があるため、猫は実際に触れ合うことでも、飼い主とほかの人との違いを理解します。

また、食事の用意やおもちゃで遊ぶ時間など、日常的にくり返される関わり方も相手を認識する情報になります。朝晩食事をくれる飼い主と、月に数回来て遊ぶ飼い主の友人やシッターさんでは、接する頻度や関わり方の違いから区別するのです。

4.行動パターン

私たち人間は、毎日のルーティンの中で、たとえ意識していても隠しきれないパターンがあり、猫はそんな飼い主のパターンをちゃんと見抜いています。

帰宅する時間帯や部屋を移動するタイミング、決まって座る場所や食事の準備を始めるときの動きなど、毎日くり返される行動が「この人は誰か」という認識の要素になっているのです。

そのため、行動パターンに関する情報がまったくない人のことは「飼い主ではない、他人」という識別になるのです。

5.顔や見た目

嗅覚や聴覚が突出している猫でも、視覚を使って、人の顔や体格、髪型、服装などから相手を識別することもあります。

帽子やマスクを着用したり服装が変わったりすると、一時的に警戒する猫もいますが、同じ人物だと認識できると考えられています。

ただし、動物病院に連れていかれた際に着ていた服装を再び着ると、飼い主とわかっていても逃げることがあります。これは、嫌な経験と人の見た目を結びつけて覚えてしまったからでしょう。

猫が人を覚える記憶の仕組み

男性の背中に乗る猫

猫同士では、まずは遠くから相手の毛色や体格、姿勢、歩き方などを視覚で確認します。近づいてきて、鼻をくっつけたりお尻のニオイを嗅いだりすることで、相手がどんな存在なのかを判断します。相手が攻撃的でない限り、ここから何度も出会うことで相手の特徴やニオイを記憶し、関係性が築かれていくのです。

相手が人間の場合も同様です。視覚や嗅覚などの感覚をフル活動させて相手の情報を取得します。たとえば、飼い主であれば、初めて会ったときは警戒しつつも見た目やニオイを把握します。次第に、毎日ごはんやおやつをくれることで、危険な相手ではないと学習していきます。

猫からすると飼い主は、「毎日何か言いながら食べ物を持ってきて、トイレをゴソゴソ漁るのが好きで、しばらくするといなくなって夜になると戻ってくる巨大な生き物」という感じに見えるでしょう。こうやってニオイや声、見た目、接し方、行動パターンと、それまでの経験がひとつの記憶として積み重なっていくのです。

そのため、飼われている猫にとっては、飼い主の髪型や服装で見た目が多少変わっても、ほかの情報が一致していれば同一人物だと認識することができるのです。

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