玉ねぎには、血管や腸内環境の健康維持に役立つとされる成分が含まれています。期待できる健康効果と、玉ねぎ・新玉ねぎを長持ちさせる保存方法を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「玉ねぎの食べ過ぎ」で現れる”3つの症状”はご存じですか?管理栄養士が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
越川 愛子(管理栄養士)
保育園で食育や給食管理、栄養管理業務に従事しました。管理栄養士の資格取得後は、ドラッグストアを運営する会社でお客様への栄養相談や特定保健指導に携わりました。現在は保育園で子どもたちに食の楽しさや大切さを伝えられるよう、心を込めて給食づくりを行っています。
玉ねぎとは?

ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。以前はユリ科に分類されていましたが、近年のDNA解析に基づく植物分類の見直しにより、現在の分類に落ち着きました。原産地は中央アジアとされ、日本では明治時代以降に広く栽培されるようになりました。流通は年間を通して安定しており、2月上旬に九州産が出回り始め、その後季節とともに産地が北上し、8月以降は北海道産が中心となります。普段私たちが食べている部分は「鱗茎」という地下の肥大化した茎です。一般的に玉ねぎといえば、春または秋まきで栽培される「黄玉ねぎ」の品種群です。貯蔵しやすい性質があり、日持ちをよくするために収穫後1か月くらい乾燥させてから流通します。一方、春に旬を迎える「白玉ねぎ」の品種群を中心とする新玉ねぎは、成熟前の早い段階で収穫されるため水分量が多く、生で食べるとみずみずしい甘みが感じられることが特徴です。
玉ねぎの健康効果

血液、血管の健康維持
玉ねぎに含まれるアリシンは、血流に関する作用が報告されている成分で、血液や血管の健康維持に役立つ可能性があります。ただしアリシンは熱に弱く、水に溶けやすい性質をもつため調理の際は注意が必要です。水にさらす時間を短くしたり、生のまま食べるとよいでしょう。切った玉ねぎを15分ほど空気にさらしてから調理すると、加熱してもアリシンが壊れにくくなるともいわれています。
腸内環境を整える
玉ねぎに含まれるオリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなりその増殖を助けます。これにより腸内環境を整え、お腹の調子をサポートする働きが期待できます。
塩分の摂り過ぎを調整
玉ねぎに含まれるカリウムには、ナトリウムを身体の外に排出しやすくする作用があります。塩分の摂り過ぎを調整するのに役立ち、血圧の維持にも関与しています。ただし玉ねぎのカリウム量は特別多いわけではないため、他の野菜や果物、豆類などカリウムを多く含む食品と組み合わせるとより効果的です。

