売れっ子37歳俳優、“ダメ男役”ばかりなのに毎回新鮮。「名前の由来となった先祖」がすごい人物だった

売れっ子37歳俳優、“ダメ男役”ばかりなのに毎回新鮮。「名前の由来となった先祖」がすごい人物だった

異例の出世作『silent』(フジテレビ系、2022年)の生方美久脚本作ということもあり、毎週金曜よる10時から放送されているドラマ『Tシャツが乾くまで』(TBS系)が話題を集めている。

 TBS『Tシャツが乾くまで』公式ページより Netflixで配信中の『ガス人間』ではニアミス共演だった、蒼井優と中島歩が本格的に共演していることも重要なトピックだ。特に今、売れに売れている中島歩の演技が際立つ。

 ゆったりした歩調のようなその演技は、意外な先祖に由来していた……。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。

毎回が処女作のような演技

 中島歩は不思議な俳優である。彼は大抵、なぜか妙なくらい憎めないダメ(クズ)男キャラを演じ、いつもボソボソもったりした口調で喋る。そういう役柄がハマり役ということではあるのだが、かといってそう単純にも言いきれないところがある。

 同じような役ばかり演じていれば、代わり映えのない演技になってくる。と、普通は思うのだが、中島の場合はどういうわけかむしろ、毎回が処女作のように新鮮な印象を与える。放送中のドラマ『Tシャツが乾くまで』第1話序盤にそう思わせる場面がある。

 蒼井優演じる主人公・瀬尾咲子が近所のコインランドリーにやってくる。そこに先客である園田樹生(中島歩)がいて初対面にもかかわらず、小銭をサッと立て替えてくれる。

 後続する場面で、咲子が先に自宅に入り、少し歩いたところで樹生が振り向く。陰影に富んだその演技と表情には、あぁこれは確かに中島歩の処女作ではないかと思わせる気迫が確かにみなぎっていた。

「歩」という名前の由来は?

 スニーカーセレクトショップBILLY’S ENTのwebサイトではカルチャーについて語る『みちくさ』を連載中(画像は株式会社エービーシー・マートのリリースより) 中島の演技は一歩、また一歩というように役柄としっかり歩調を合わせ、演じるキャラクターの素の部分をふとのぞかせる瞬間がある。歩調は常にゆったりしている。だからあの特徴的な台詞回しとなり、尚且つまるで初めて演技をしているかのような感動を与える。

『Tシャツが乾くまで』第2話での咲子の自宅キッチンや第3話で彼女と樹生が会話する車内場面にかけて、彼の強ばったキャラクター性が緩やかに変化するあたりも、ゆったりした歩調のような演技の成果だろう。さすが「歩」という名前だけのことはある。

 その名前自体にもこんな驚きの由来がある。「歩」は先祖の名前から1文字借りている。中島の祖母の祖父(つまり、中島は玄孫)である、明治の文豪・国木田独歩だ。日本文学史上の名作『武蔵野』(特に「たき火」が素晴らしい)で自然とともに歩む美しい世界観を示した、祖先・独歩から得た名前というだけで豊かだ。



配信元: 女子SPA!

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