まめこさんの飼い猫がモデルのメロとタビが、人間の世界でお買い物をしたり、街の人や動物達と心温まる交流を繰り広げる日々が、少しだけブラックなユーモアを交えながら、ほぼセリフなし、イラストのみで描かれています。
発売直後にAmazon総合ランキング1位を獲得するなど話題を呼び、早くも8万部を突破しています。
この記事では、前半に本書から『深夜のドライブ』を掲載。後半では物語誕生のきっかけや、こだわりの色使いについて、まめきちまめこさんに聞きました。
※本記事は全3回のうちの1本目です
紙で出すなら、できることは全部やりたい
――『メロとタビ』は、装丁がとても豪華ですが、まめこさんのこだわりなのでしょうか。まめきちまめこさん(以下、まめきち):私は漫画は電子書籍で買う方なので、『まめきちまめこのニートの日常』は、「電子版だけでいいや」と思ってたんです。でも、『メロとタビ』はInstagramに載せていた時から、「紙の本にしてほしい」という声が多かったので、「せっかく紙で出すなら、できることは最大限やろう」と思いました。表紙のタイトルやイラストを“ぷっくり加工”にしてもらったり、本の中身も、「入れられるところには全部イラストを載せたい」とお願いしました。
――物語が生まれたきっかけは何だったのですか?
まめきち:ブログに、「最近メロの体重が増えた」という漫画を投稿したら、「深夜に車運転してカツ丼食いに行ってんじゃねーの」というコメントがあったんです。それを見て、「メロが、段ボールでできた“メロカー”で、深夜にドライブしてたら面白いな」と妄想したことが、「深夜のドライブ」というエピソードの元ネタになりました。
――普段は日常の出来事を漫画に描かれていますが、フィクションに挑戦していかがでしたか?
まめきち:最初のお話を作ったとき、「実際に起きていないことを漫画にするのも面白いんだな」と気づきました。そこから、創作にチャレンジするようになって、めちゃくちゃ楽しかったです。
書籍にする作業は基本的に楽しかったんですけど、時間がないのが大変でした。締め切りが4つくらい重なってしまった月があって、「なんでこんなにやらなきゃいけないんだ」と怒りながらやってました(笑)。姉がご飯を作ったり、掃除をしに来てくれてました。
『メロとタビ』の書き込みが細かい理由
――日常漫画ブログの更新と、『メロとタビ』の執筆は、どうやって両立していたのでしょうか。まめきち:「両方、中途半端になっちゃうとよくない」と思ったので、『メロとタビ』を描いているときは、日常漫画は面白いことが起こった時だけ描くようにしてました。
――アイデアが浮かぶのは、どんな時が多いですか?
まめきち:ボーっとしている時に話を思いつくので、暇な時間を作るようにしました。忙しいと全然思い浮かばなくなってしまうんです。面白い話を描くためには、もっと暇が必要です。
思いつくのは、寝る前が多いです。メモを取ったりはしないんですけど、ふわっと思い浮かんでる状態で描き始めたら、勝手にできあがるって感じです。
――もともと細かい絵を描くのは好きだったのですか?
まめきち:描くのは苦手なんですけど、細かく書き込まれた絵を見るのは好きだったんです。
日常漫画は8コマで、オチまで一気に読むので背景はあまりいらないし、私としても描きたくないなと思って。しかも、基本的に毎日更新だったので、かなり絵は雑なんです。
でも『メロとタビ』は、ゆっくりと進む話なので「背景をちゃんと描かないと」と思っていました。あと、「メロとタビが、現実の世界で生活しているんだな」と感じてもらいたいというのもあります。でも、あまり描きすぎると、読んでいる人が絵のどこを見たらいいのか分からなくなってしまうので、加減に気をつけないとなと思ってます。

