「急な腹痛と下痢」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「急な腹痛と下痢」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
突然水下痢になっておなかが痛いとき、水分は控えるべきですか?
伊藤 陽子(医師)
いいえ、水分を控えるべきではありません。むしろ積極的に補給する必要があります。水のような下痢(水様便)が続くと、体は水分と同時にナトリウムやカリウムといった電解質も大量に失い、脱水症状に陥る危険があります。脱水を防ぐために、水やお茶だけでなく、電解質も効率よく補給できる経口補水液やスポーツドリンクを、少量ずつこまめに飲むようにしてください。飲む温度としては、お腹の冷えに繋がらないよう、常温に近い温度のものをおすすめします。
急な下痢で腹痛・吐き気・冷や汗に見舞われたときの対処法を教えてください。
伊藤 陽子(医師)
急な下痢に加えて、腹痛、吐き気、冷や汗といった症状が同時に現れた場合、体は相当なストレス状態にあります。まずは横になり、安静を保つことが優先です。吐き気があるときに無理に水分を摂ると、嘔吐を誘発してしまうことがあります。吐き気が少し落ち着くのを待ってから、一口の水分から試してみてください。症状が非常に激しい場合や、意識が朦朧とするような場合は、我慢せずに救急車を呼ぶことも検討しましょう。
まとめ 急な腹痛と下痢のときは自己判断せず、つらい場合は医療機関へ
この記事では、急な腹痛と下痢の原因や対処法、考えられる病気について解説しました。多くの場合、腹痛や下痢は安静と適切な水分補給によって数日で改善しますが、中には注意が必要な病気が隠れていることもあります。ご自身での対処で症状が改善しない場合や、我慢できないほどの激しい痛み、血便、高熱などを伴う場合は、決して自己判断で放置せず、必ず医療機関を受診してください。危険なサインを見逃さず、ご自身の健康を守るために最も重要です。

