「アレルギー検査の保険適用」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「アレルギー検査の保険適用」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
アレルギー検査(IgE抗体検査)が保険適用される条件は何でしょうか?
小島 敬史(医師)
アレルギー症状があり、医師がその原因を調べるために必要と判断した場合に保険適用となります。くしゃみ・鼻水・かゆみ・咳・食後の体調不良など、何らかの自覚症状があることが前提です。原因が不明確な場合に保険適用で検査を受けられます。
アレルギー検査の219項目(遅延型フードアレルギー検査)を受ける場合の費用を教えてください
小島 敬史(医師)
自費で約4万〜5万円程度です。ただし、この検査は日本アレルギー学会が公式に推奨していません。IgG抗体の値と実際の症状との関連は科学的に証明されておらず、結果をもとにした食品除去は栄養障害を招くおそれがあります。アレルギーが心配な方は、保険適用のIgE抗体検査を受けてください。
1万円程度で、アレルギー検査では何項目くらい検査できますか?
小島 敬史(医師)
保険適用・3割負担なら、VIEW39(39項目)が約4,500〜5,000円で受けられます。診察料を含めても1万円あれば十分です。RAST検査で13項目を個別に調べても約5,720円ですので、1万円の予算で39項目程度は検査できます。
アレルギーの自覚症状に悩んでいなければ検査費用は保険適用外ですか?
小島 敬史(医師)
はい、原則として自覚症状がなければ保険適用外になります。VIEW39の場合で1万〜1万5,000円程度かかります。ただし、ご自身では気づいていない軽い症状がある場合もありますので、まず医師に相談してみることをお勧めします。
まとめ
アレルギー検査は、症状があり医師が必要と判断した場合に保険適用で受けられます。VIEW39やMAST36なら3割負担で5,000円前後と手頃な費用で多くのアレルゲンを調べられます。一方、120項目・219項目の遅延型フードアレルギー検査(IgG抗体検査)は保険適用外であり、日本アレルギー学会をはじめ国内外の学会が科学的根拠の乏しさから推奨していない検査です。アレルギーが気になる方は、信頼性の高いIgE抗体検査を医療機関で受けましょう。検査結果はあくまで原因を絞り込む手がかりであり、それだけで診断が確定するものではありません。結果の解釈や今後の対応は専門の医師と相談し、適切な治療・対策につなげてください。

