「撮り鉄」に腹立て車でバックか…「びびらせるだけ」「殺すつもりなかった」それでも殺人未遂は成立する?

「撮り鉄」に腹立て車でバックか…「びびらせるだけ」「殺すつもりなかった」それでも殺人未遂は成立する?

●「びびらせるだけ」でも犯罪になる?

では、仮に撮影する側にマナー違反があったとして、車をバックさせて「びびらせる」のはどうなのか。

当然ながら、相手に腹を立てたからといって、車を使って威嚇していいことにはならない。

今回、50代男性には殺人未遂の疑いがかけられている。殺人未遂が成立するには、相手を死亡させる危険性のある行為に加え、「殺意」があったと認められることが必要になる。

ただし、「殺すつもりはなかった」と本人が話せば、それだけで殺意が否定されるわけではない。

●一歩間違えば「人の命を奪う」

車をどの程度のスピードで、どれくらいの距離から、どのように相手へ向けて動かしたのか。

相手との位置関係や直前・直後の言動など、さまざまな客観的な事情から殺意の有無が判断されることになる。

仮に殺意までは認められなかったとしても、車を相手に向けて動かして危険にさらした行為について、暴行罪など別の犯罪が成立する可能性はある。

「びびらせるだけ」のつもりでも、車は一歩間違えれば人の命を奪う。

仮に相手側に問題があったとしても、それと車を使って威嚇する行為は別問題だ。ハンドルを握る側には、それだけ冷静な行動が求められる。

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