KDDIは19日、子会社であるmenuが運営するフードデリバリーサービス「menu(メニュー)」の提供を終了すると発表した。同時にmenuを解散および清算するとしている。
同社はこれまでレアゾン・ホールディングスとの共同運営体制のもと「menu」の事業拡大に取り組んできたというが、「フードデリバリー市場を取り巻く競争環境の変化や今後の事業見通しを総合的に検討した結果、経営資源の最適配分の観点からサービスを終了する判断に至りました」と説明。また、サービス終了に際して「お客さま・加盟店さま・配送員さまへの各種対応、ならびにその後の解散・清算手続におきましては、KDDIが円滑に遂行する観点から、レアゾンが保有するmenuの全株式を取得し、完全子会社化した上で手続を進める方針」とした。サービス終了は今年9月30日を予定している。
同サービスを運営するmenuは2018年10月に設立。2023年にKDDI・レアゾンHDとジョイントベンチャー化した。また、今年7月にはアプリなしで購入できるウェブ版menuをリリースしたばかりだった。
フードデリバリー市場の今…ウーバーと出前館の“2強”からロケットナウの登場で競争激化?
コロナ禍を経て、急拡大したフードデリバリー市場。Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館といったプラットフォーム事業者の登場により、消費者にとってはさまざまな飲食店の料理を配達で購入できるようになり、また飲食店側は新たな販路や顧客を開拓できる機会がもたらされた。
その一方で、市場の淘汰は加速。今回、menuのサービス終了が発表されたが、S.E.ネットワークが24年に発表した「フードデリバリーの利用状況」によれば、よく利用するフードデリバリーサービスとして最も名前があがったのがUber Eatsで57.3%だった。次いで出前館が36.4%となり、上位2社で全体の9割以上を占める結果となった。なお、同調査でmenuと回答したのは1.4%。26年3月に日本市場から撤退したWolt(ウォルト、2.2%)を下回る厳しい位置付けとなっていた。(全国20~60代の男女623人が回答)
また、menuのサービス終了の発表を受けて、ネットユーザーからは以下のような声が寄せられている。
フーデリも生き残るの大変だな
Uberも出前館もいる中では勝てないよなぁ
日本の企業だから頑張ってほしかったわ
注文では一番使ってるアプリなのに!
ロケットナウ大暴れやな……
SNSでは「Rocket Now(ロケットナウ)」の登場により、業界の競争を加速させたとの声も見受けられた。CP One Japanが運営する同サービスは25年に東京都内の一部地域で提供を開始。送料とサービス料が無料というのがウリで、従来の「デリバリー=高い」という常識を打ち破った。「ロケットナウ」の登場以来、Uber Eats、出前館でも実店舗と同一価格で提供する取り組みを一部で開始している。

