滑走ラインを妨げない空間が完成

ステージ棟上屋
また「サクラバンダ」では、雨天時でも滑走できるエリアを確保するため、屋根の設置が計画されたが、一方で、滑走ラインを優先するため、柱の配置に制約があったそう。TTRは少ない柱で広い屋根を支えられるため、柱の設置場所の自由度が高く、設計条件に応じた位置に設置することができ、それによって滑走ラインを妨げない空間が完成した。
地域の新たな拠点としてランドマークとなるデザインが求められている「サクラバンダ」。TTRは曲面や複雑な形状にも対応でき、印象的な屋根形状を叶えた。

管理棟上屋
さらに、一般的な鉄骨構造では、広い屋根を支えるために梁が大きくなり重厚な印象になりがちだが、トラス構造により細い部材で屋根を構成できるため、構造をスレンダーにでき、軽快な印象を与えるデザインを実現。透光性の高い膜と組み合わせることで、昼間は自然光を取り込み、明るくスポーティーな空間が形成された。
太陽工業について
「サクラバンダ」において、管理棟及びステージ棟の膜屋根の工事を担当した太陽工業は、創業100年を超える大型膜面構造物のリーディングカンパニー。1970年日本万国博覧会では、アメリカ館において、空気圧のみで屋根を支える低ライズ(高さを抑えた)方式の空気膜構造を世界で初めて実現した。
その後も、東京ドームの膜屋根取り付けや世界最大級のドーム施設であるロンドンのミレニアム・ドーム(現:The O2 Arena)など、世界各地の大型プロジェクトに参画。さらに2025年の大阪・関西万博では、20以上のパビリオンと施設に携わり、万博会場づくりを支えた。
経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた膜構造技術を核に、建築事業をはじめ、土木、物流、防災、環境分野へと事業を展開し、社会の安全・安心を支えている同社は、イベントコンサルティングを手がけるTSP太陽、施設運営を担うアクティオなどのグループ会社とともに、「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」を掲げ、社会に新しい価値を提供していくとしている。
この機会に、TTRが採用された須崎市立スケートパーク「サクラバンダ」や、同施設の膜屋根工事などを担当した太陽工業に注目してみては。
■須崎市立スケートパーク「サクラバンダ」
住所:高知県須崎市神田2489-26
敷地:パーク面積約5,800㎡/滑走面積約2,600㎡
利用種目:スケートボード・BMX・インラインスケート等
HP:https://sakurabanda.jp
太陽工業:https://www.taiyokogyo.co.jp
(佐藤ゆり)
