「ミルクをあげること、体を拭いてあげること、遊んであげること、安心して眠れる場所を作ること。そんなひとつひとつの行動が、小さな命を未来へ繋いでいくのだと思います」
そう話すKahoriさん(@neconecomirin)は20歳の頃から18年間、猫のミルクボランティアをし、命を紡いできた。2025年の秋には保護相談を受け、白猫のこむぎちゃんをお迎え。命を守り、育てることの尊さを改めて実感した。
看護師という職を“保護猫活動”に活かしたかった
ミルクボランティアとは保護団体や動物愛護センターで保護された離乳前の子猫や子犬を一時的に預かり、授乳や排泄などのお世話をするボランティア活動のことだ。看護師である飼い主さんは先代猫が保護猫だったことから、保護猫について調べるように。看護師という職を保護猫活動の中でも活かせるのではないかと思い、ミルクボランティアになった。
「医療的なことはある程度理解しており、目薬や点滴などの処置をすることに抵抗がなかったので、自分のできることで猫の幸せを繋ぎたいと思ったんです」ミルクボランティアをしていると、命の重さと尊さを痛感する。ひとりでは生きることが難しかった猫や寂しい思いをしていたかもしれない命が家族として迎えられ、幸せに暮せるようになった時には毎回、涙が出るという。
「成長過程を見ることも、生き甲斐やエネルギーになっています。人の手がなければ生きられない命を預かり、ミルクをあげ、体温を守る中で少しずつ元気になっていく姿を見ると、生きる力ってすごいと胸が熱くなるんです」癒着して目が開かない保護猫を預かった
2025年9月15日、Kahoriさんのもとに「目がぐちゃぐちゃな子猫を保護した」という相談が寄せられた。子猫は右目が腫れ、癒着しており、開かなかった。
鼻水とくしゃみもひどく、体はノミだらけ。自宅で体を洗い、ノミを全て手作業で取り除いてから、動物病院へ向かった。「生後2週間に満たなかったので、スプレータイプのノミ駆除薬でした。抗生剤と目薬も処方してもらいました」
子猫はほぼ鳴かず、ぐったりとしていたが、食欲はあった。Kahoriさんはミルクをシリンジで飲ませ、命を紡いだ。
「しみる目薬やエリザベスカラーは嫌なはずなのに、私のことを嫌がらず、喉を鳴らしながら膝の上に乗ろうとしてくれました」
