ドーパミンが不足するとどんな病気になりやすい?

ドーパミンの不足は、神経や精神の病気と関連することが知られています。
パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内のドーパミン神経が減少することで発症します。手足の震えや動作の緩慢さが主な症状です。治療は薬物療法が中心で、症状が気になる場合は神経内科の受診が勧められます。
うつ病
ドーパミンを含む神経伝達物質のバランスの乱れが関与すると考えられています。気分の落ち込みや興味の低下が続く場合は、心療内科や精神科への相談が必要です。
注意欠如・多動症(ADHD)
ADHDではドーパミンの神経伝達が関与することが知られています。集中のしづらさや衝動性が特徴で、年齢や生活状況に応じた治療が行われます。
「ドーパミンの出し方」についてよくある質問

ここまでドーパミンの出し方について紹介しました。ここでは「ドーパミンの出し方」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ADHDの方はドーパミンの量が少ないのでしょうか?
木村 香菜(医師)
注意欠如・多動症(ADHD)は、ドーパミンを含む神経伝達物質の働きが関与していると考えられている発達特性です。必ずしもドーパミンの量が単純に少ない状態とは限らず、分泌のタイミングや受容体の働き、神経回路での情報伝達がうまく調整されていないことが背景にあるとされています。その結果、集中力を保ちにくい、衝動的な行動が出やすいといった特徴がみられることがあります。
コーヒーはドーパミンの分泌を促すのでしょうか?
木村 香菜(医師)
コーヒーに含まれるカフェインは、ドーパミンの放出を刺激する作用があります。カフェインは脳内、とくに線条体と呼ばれる部位で、ドーパミンのシグナル伝達を高める軽度の刺激剤として働きます。
その仕組みは、カフェインが「アデノシン受容体」を遮断することにあります。アデノシン受容体は通常、ドーパミン神経の働きを抑える役割を持っていますが、カフェインによってこの抑制が弱まることで、ドーパミンが放出されやすくなります。その結果、気分の高まりや集中力、覚醒度の向上につながると考えられています。

