友人Aから聞いた話です。バス停で会うたびに子どもの悩みを相談してくるママ友。けれど、その言葉の裏にあった事情を知り、それまでの見方が大きく変わった出来事です。
毎日のように続く相談
幼稚園の送迎バスのバス停が一緒で、上の子の頃から付き合いのあるママ友がいました。
ある時から、そのママ友は子どもの様子をとても気にするようになりました。
「お友達にこんなこと言われたみたいで」
「仲間外れなのかな」
朝も帰りも、会うたびに同じような相談が続きました。
急いでいる日も話はなかなか終わらず、正直なところ、
「また始まった……」
と思ってしまうこともありました。
見えていなかった事情
そんなある日、そのママ友が実親と義両親の介護を抱えながら、ほぼワンオペで子育てをしていることを知りました。
その話を聞いたとき、私はハッとしました。
ママ友は子どもの相談をしていたのではなく、ただ誰かに話を聞いてほしかっただけだったのかもしれない。
気持ちを吐き出せる場所がなく、孤独を感じていたのだとしたら——そう思うと、毎日続く同じような相談も、それまでとは違って見えました。

