猫が心を開かないときに考えられる理由5つ
猫が人を避けるときには、猫の性格や過去の経験、生活環境、接し方などを総合的に考えると、現在の猫の気持ちを理解しやすくなります。
ここからは代表的な5つの理由を紹介します。
1.過去に怖い経験をした
心を開かない猫の中には、人による乱暴な扱いなどの過去の恐怖心が影響していることがあります。たとえ小さな子供が猫を追いかけ、抱っこするという一見微笑ましい行為でも、猫が怖がれば、以降人を避ける要因となるのです。
また、人が関係していなくても、不仲な同居猫や、震災・火災によるトラウマがきっかけとなることもあります。
2.社会化不足
もともと野良猫で子猫の時期に人と接する機会がなかった場合は、人に飼われるようになった後でも、人を警戒し続けることがあります。
特に子猫が自分を取り巻く世界を知っていく「社会化期(生後2〜9週齢頃まで)」に、人間の存在を知らなかった個体はオトナになったあとも人を警戒することもあります。
3.警戒心が強い
猫は個体ごとの気質の違いが顕著で、同じ兄弟でもまったく違う性格ということがあります。そして、中には初対面の人や環境の変化に対して、極端に慎重になる猫もいます。
このような警戒心の強い猫は、知らない人だけでなく、家族に対しても距離を取ろうとすることから「家庭内野良」になりやすい傾向があります。
4.環境にストレスを感じている
猫が心を開かないのは、先天的な要因ばかりではありません。引っ越しや部屋を一新するような模様替え、新しい家族やペットが加わるなど、環境の変化によるストレスが原因で「心を閉ざす」こともあります。
特に飼い主との間に完全な信頼関係が築けていなかった場合には、関係の修復に時間がかかるケースもあります。
5.接し方が猫にとって苦手
過去に原因がないケースでは、単純に接し方が猫の好みではないという可能性も忘れてはいけません。
好む人との距離感は、猫によって違いがあります。たとえ人に慣れてはいても、立った状態で近づいてほしくなかったり、手の触れる距離感は「近すぎる」と感じたりしていることもあるのです。
また、通院や苦手な爪切りのときなどに行った対応が、きっかけとなることもあります。
心を開かない猫と仲良くなるには?
なかなか心を開かない猫は、人に対する根強い抵抗感があることから、まずは「人は怖くない」と感じてもらうことが大切です。特にシャーシャー威嚇する場合は、急に手を伸ばして触ろうとするのは厳禁です。
最初のうちは、環境作りが大切です。いきなり家の中に開放せずに、隠れられるような場所を数か所作ってあげて、そこを猫の拠点としてもらいましょう。隠れる場所があると、気持ちが落ち着いたときに、猫が自分のタイミングで人との距離を縮められるようになります。
そして、ふだんの生活では猫と同じ部屋で、ただ静かに過ごす時間を増やすことが大切です。ジロジロと見たり、正面から近づいたりせずに、ただ一緒に過ごしましょう。時間になったら、淡々と食事を与え、トイレ掃除をするだけで大丈夫です。
人がそばにいても猫が横になって過ごすようになれば、猫じゃらしなどのおもちゃを振って遊びに誘ってみてください。もし、遊びの中で、恐る恐るでも猫の方から近づこうとする素振りが出てきたら、嗜好性の高いおやつを与えてみます。遊びとおやつを定期的にくり返していくと、次第に心を開いて仲良くなれるでしょう。
ただし、猫には個体差があり、1週間で抱っこまでできる猫もいれば、5年経っても触らせてくれない猫もいます。これらの個性を認めてあげることも信頼関係を築くうえでとても大切です。

