【訃報】エッセイスト・玉村豊男さんが死去。「肝細胞がん」の原因や治療法を医師が解説

【訃報】エッセイスト・玉村豊男さんが死去。「肝細胞がん」の原因や治療法を医師が解説

肝細胞がんの治療方法や予後

入院

肝細胞がんはどのような治療を行うのでしょうか?

治療は病気の進行具合に合わせて行われます。主に行われる治療法は、肝切除・穿刺局所療法・塞栓療法・分子標的薬療法などです。
肝機能の状態が良く、腫瘍の数が少量であれば切除や局所療法が行われます。肝切除は手術で肝臓の一部ごと腫瘍を切除する方法で、ラジオ波焼灼療法をはじめとする穿刺局所療法は長い針を患部に刺して焼灼する方法です。
塞栓療法では肝動脈に抗がん剤や塞栓物質を流して治療します。腫瘍の数が4つ以上のときに行われることが多いです。分子標的薬療法は薬物療法で、肝外への転移がある場合に有効な治療法になります。
肝機能の状態が悪い患者さんには、肝移植を行うケースもあります。

個人差があるとは思いますが大体治療期間はどのくらいかかりますか?

肝切除手術を行う場合、2週間の入院に加えて数週間の自宅療養をすることになります。スポーツを行えるようになるには半年ほど必要です。一方、塞栓療法は1週間程度の入院で、副作用も短期間で治まります。
ただし、一度の治療で治すことは難しいため、治療は繰り返し行うことになるでしょう。

治療中や治療後の過ごし方や気を付けた方が良いことがあれば教えてください。

肝細胞がんは、慢性肝炎や肝硬変によって引き起こされます。がんを治療してもこれらの病気がある限り再発する可能性が高いです。そのため、がんの治療を行いながら肝炎などの治療を行うことが大切になります。
生活習慣も肝臓に影響します。喫煙や過度な飲酒は避けましょう。脂肪肝を防ぐために、食事の摂り過ぎや運動不足にも注意してください。ただし、手術した直後は激しい運動は禁物であるため、担当医と相談しながら少しずつ運動を行うようにしましょう。
また、肝炎ウイルスは性交渉によって感染することがあります。性交渉を行う際は避妊具を付け、感染を予防するようにしましょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

かつて肝細胞がんの患者さんは、C型肝炎が原因で発症した方が多くを占めていました。しかし、治療薬が進歩したことにより、肝炎から発症するケースは減少しつつあります。
その代わりに増えているのが、アルコール性肝硬変や脂肪肝によって発症するケースです。これらは主に生活習慣が要因となって引き起こされます。
肝臓の病気は自覚症状がほとんどなく、早期発見することが非常に難しいです。そのため、予防をすることが重要になります。一度生活習慣を見直して、肝臓に負担がかからないような生活を心がけてみてください。整った生活習慣は病気の発症だけでなく、再発も防ぎます。回復の一助にもなるでしょう。
規則正しい生活を意識して、毎日を過ごしていってください。

編集部まとめ

PCを触る医療スタッフ
肝細胞がんは、肝がんの大きな割合を占める病気です。肝炎ウイルスや脂肪肝などによる慢性肝炎・肝硬変が原因となって発症します。

初期段階では自覚症状がほとんどありません。病状が進行すると、腹痛や腹部の圧迫感が生じるようになります。そのため、早期発見が難しい病気です。

治療は切除手術や化学療法が行われます。がんのステージや肝機能の状態によって適する治療方法は異なります。治療期間も方法によって変わってくるでしょう。

治療中・治療後は、生活習慣を整えて過ごすことが大切です。禁煙・バランスを考えた食事・定期的な運動を心がけましょう。アルコールは摂り過ぎないように注意してください。

これらの習慣は、病気の発症・再発予防に効果的です。日常生活を送るうえで意識し、健康な肝臓を維持するようにしましょう。

※この記事はメディカルドックにて【「肝細胞がん」になると現れる症状や原因はご存知ですか?ステージについても解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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