「はじめてのおつかい」
1977年初版のロングセラー。「お客さまから『懐かしい!』という声をよく聞きます。子供の頃に読んだという方も多いでしょうし、主人公が女の子なので、読んでいるうちにご自分の幼い時分を思い出す方もいるのでは」(荒木さん)。みいちゃんがお母さんに頼まれた牛乳を買いに、はじめてひとりでおつかいに行くという、ちょっとドキドキするお話です。「大人になってから読み返すと、おつかいを頼んだお母さんの気持ちになったり、絵の中にもいろいろな発見があったりすると思いますよ」(荒木さん)

「ちいさなあなたへ」
ひとりのお母さんが、すやすやと眠る愛しい娘の寝顔を見つめながら、その誕生を振り返り、これからの未来に思いを馳せます。「シンプルでありながらも、選び抜かれた言葉と絵が印象的です。出産祝いに選ばれる方も多いですね。お母さんたち自身も、大人になってからぶつかった色々なことや、ご自身のお母さんのことを想ったりしてじんと来るのでないでしょうか」(荒木さん)。母親の喜びや、受け継がれていく命について考えさせられる絵本。
