考えてみよう!なぜ片付けが必要?

考えてみよう!なぜ片付けが必要?

3、子どもにとって片付けの方法が難しくないこと

子ども目線になってみると、背が届かない、引き出しが重い、しまうまでのアクションが多いなどの、できない理由があります。また、ママのすすめる方法がお子さんには難しすぎる場合も。

自宅でもこの3つが満たされていれば、きっとお子さんは片付けられるはず。そんな片付けられる環境を作るのはママの仕事なのです。

女の子の部屋1「子どもとお片付け」
女の子の部屋2「子どもとお片付け」

「はあ〜面倒くさい…」
「そもそも自分が片付けられないのに、そんなことできない」
なんて思われる気持ちもわかります。

これを書いている私自身、実は小さい頃から片付けが苦手で、大人になってこの片付けベタを克服し、同じように片付けられなかった息子は、今は片付けが得意になっています。

そんな私や、元片付けられない人に大抵の場合、共通しているダメポイントがありました。忘れ物が多い、遅刻が多い、やるべきことを忘れてしまう、提出期限が守れない…など。そして、片付けができるようになっていくにつれ、このダメ症状が消えていった…と、聞いたらどう思われるでしょうか?

実は、片付けというのは、生きるために必要な力の基礎を育成するのです。自分にとって大切な物を選ぶ行為によって、今大切にすることに優先順位をつけられるようになります。どのように収めたら、戻しやすく取り出しやすいかを考えることは、考える力や工夫する力を育みます。

そして、最も大切なのは、自分で決めたことを守る力を養うことです。定量を守る、使ったらしまう、片付けの時間を守るなど、自分や家族が気持ちよく暮らすためのルールを自ら守ることは、時間を守ることや、規律を守ること、自分との約束を守る力となるのです。

このように、人としての基本の力を小さな頃から身につける練習になるのが、お片付けなのです。

片付けをさせることが目的なのではなく、お子さんが自分で自分のことができるようになるために、片付けがその土台作りになることを知り、親子で片付けの練習を始めてみましょう!

プロフィール

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鈴木尚子

SMARTSTORAGE!代表

苦手だった片付けを克服し、整理収納の実作業を積む。同時に、アパレルでの経験とセンスを活かし、パーソナルスタイリングを始める。ライフオーガナイズの概念を軸とし、収納とファッションを融合させたクローゼットオーガナイズー講師としても活躍。また、自身の育児経験を活かした母の為のオーガナイズにも定評がある。半年先まで予約が取れないオーガナイザーとして、女性誌でも活躍。ブログでは、1日8,000アクセス(ユーザー数)。書籍に「もっと心地いい暮らし」「ママと子どもの心地いい収納」がある。