妊娠中の運動不足を解消しよう【後編】 〜ストレッチでこむら返り予防〜

妊娠中の運動不足を解消しよう【後編】 〜ストレッチでこむら返り予防〜

こむら返りに悩まされていませんか?

秋らしく、朝夕がしのぎやすくなってきました。この時期によく起きるといわれているのが「こむら返り」。こむら返りとは、専門的には「腓腹筋痙攣症」と呼ばれ、ふくらはぎの筋肉や神経が異常な緊張を起こし、収縮したまま戻らなくなり、激しい痛みを伴う症状(ふくらはぎがつること)です。じつは、妊娠後期にこむら返りに悩まされる人も多いのです。とくに寝ているとき、それも夜中に起きることがほとんど。妊娠中にこむら返りが増える理由ははっきりわかっていませんが、下半身の血流が悪くなることや筋肉の収縮に影響するマグネシウムやカルシウム不足との関連がいわれています。

こむら返りに悩まされていませんか?

就寝前にマッサージやストレッチを

夜中にこむら返りが起こりやすいのは、日中、ふくらはぎの筋肉にたまった疲労の原因である乳酸が、しっかり代謝・排出されないまま就寝してしまうことから。寝ているときは下半身の体温が低下し、さらに布団の重みなどで足先が伸びた状態になっているのも、こむら返りを起こしやすくします。妊婦さんは体重も増え、足への負担が大きくなるうえ、下半身への血液の循環も悪くなり、乳酸の代謝も落ちがちに。予防法としては、筋肉を冷やさないことです。就寝前にぬるめのお風呂にゆっくり入ったり、湯たんぽなどで足をあたためたり、ふくらはぎを伸ばすストレッチやマッサージをしてみましょう。また、日頃からウォーキングや適度な運動で、下半身をケアするように心がけてください。