【ファイナンシャルプランナー監修】金銭感覚は●歳までに身につける

【ファイナンシャルプランナー監修】金銭感覚は●歳までに身につける

お金って何?

ではまず、金銭教育の前に基本中の基本。子どもに“お金って何?”と聞かれたら、どう説明したらいいのでしょうか?

「お金のいい面、悪い面というのは、子どもたち自身がお金を通して体験して感じて学んでいくものなので、お金の役割というものを教えてあげてください。まず、お金がなくなると私たちは生活できないということを前提に、お金はモノと交換できる。値段があることで価値を知ることができる。そして、貯金ができる。この3つがあるから、私たちは生活ができるということを教えてあげてください。さらに、そのお金を使うと、世の中に出て、血液みたいにぐるぐるまわっていろんな人のところにお金がまわって、だからみんなが生きていけると。そしてお父さんのところにもお給料として戻ってくるのよ…と教えてあげてください」

子どもと交わすお金の約束5ヶ条

さらに、竹谷さんは子どもがお金と関わるようになるタイミングで、必ず次の5つの約束をしてほしいといいます。

第1条 お金の貸し借りはしない
第2条 お金は鍵のかかるところに保管する
第3条 欲しいものがあるときは、一晩おいて考えてみる
第4条 モノ、お金を大切にする
第5条 困ったときはいつでもお父さん、お母さんに相談する。

お話をうかがった人

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竹谷希美子

ファイナンシャル・プランナー。お金教育専門家。人材育成学会会員。NPOエイプロシス。証券カウンセラー。証券会社、信託銀行システム会社を経て、2005年に独立。2008年、女性と母親の視点からファイナンシャル・プランナーとしての事業を展開するため、SAKU株式会社を設立する。「お金の管理能力や金銭感覚を、大人になってから気づくのは困難」という気づきから、正しい金銭感覚を身に付けた資産を築ける子どもたちの育成に力を注ぐべく、お金の教育活動をスタートさせた。著書に『12歳までにかならず教えたいお金のこと』(かんき出版)、『PTAで大人気のお金教育メソッド 一生役立つお金のしつけ』(メディアファクトリー)、『一生お金に困らない子どもの育てかた』(幻冬舎)がある。