なぜ寒い季節は感染症にかかりやすくなるの?

なぜ寒い季節は感染症にかかりやすくなるの?

寒い季節に心配な感染症。なぜ寒い季節に感染症にかかったり、流行ってしまう傾向があるのでしょうか。小児科医の川上一恵先生に伺いました。
なぜ寒い季節は感染症にかかりやすくなるの?

●寒さによって免疫力が低下

寒い季節に心配な感染症は、インフルエンザやロタウイルス、ノロウイルスなどです。これらのウイルスが、空気の乾燥や低温に強いことも流行の一因です。
寒さによって体が冷えることで免疫力が落ちますが、寒さから冷えた体を守ろうとして体力を使うことによっても、免疫力が低下します。空気が乾燥しがちなので、鼻やのどの粘膜が乾燥し、ウイルスを防御する力が衰えてしまう傾向もあります。

●室内で過ごすことが増え、感染が拡大

寒さから、暖房をつけた室内に籠もりがちになります。換気が十分でない室内に外からウイルスが持ち込まれると、感染しやすくなります。
外出しても室内で過ごすことが多くなるでしょう。室内遊び場などでは、子ども同士が肩や頭を寄せ合ったりして濃厚に接触する場合が多くあります。小さな子どもは、共用で使うおもちゃをなめることもあり、ウイルス感染してしまう可能性が高まります。

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監修/川上一恵先生

かずえキッズクリニック(東京都渋谷区)院長。

医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。新生児から100歳のお年寄りまで、誰もが安心してかかれるホームドクター。子どもの病気、育児全般の心配、パパやママ自身の健康など、幅広く相談に応じている。

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文/高祖常子

育児情報誌「miku」編集長。

NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。