ロタウイルスとノロウイルス。正しい知識と対処法

ロタウイルスとノロウイルス。正しい知識と対処法

吐き気や下痢など、おなかの感染症も心配です。ロタウイルスとノロウイルスには、どのように対処したらいいのでしょうか。
ロタウイルスとノロウイルス。正しい知識と対処法

●ロタウイルスとノロウイルスってどんな病気?

ロタウイルスとノロウイルスは、おう吐や下痢になる感染症です。
ノロウイルスには予防接種がありませんが、ロタウイルスはワクチンで防げる病気です。ワクチンを接種していれば、病気にかかっても軽くすみます。ロタウイルスワクチンは、生後6週から14週6日までに接種を開始しなければならないワクチンです。1価ワクチンと5価ワクチンがあり、それぞれ接種回数が違うので、かかりつけ医に相談して接種しましょう。ワクチン費用の助成金が出ている自治体もあるので、確認してみるといいですね。

●おう吐物はどうやって処理する?

おう吐物から感染することもあるので、処理はていねいに行いましょう。マスクをして、ペーパータオルや古布などでおう吐物を拭き取り、塩素系漂白剤をスプレーしてさらに拭き取ります。ペーパータオルや古布は袋に入れて口を縛って捨てましょう。ゴミの袋もできるだけ家の中に置かず、ベランダなど戸外に出しておきます。
汚れた寝具などは、熱湯や塩素系漂白剤などでしっかり消毒しましょう。おう吐物やウンチの処理を行ったあとには、きちんと手を洗います。手洗いタオルの共用も避けましょう。

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監修/川上一恵先生

かずえキッズクリニック(東京都渋谷区)院長。

医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。新生児から100歳のお年寄りまで、誰もが安心してかかれるホームドクター。子どもの病気、育児全般の心配、パパやママ自身の健康など、幅広く相談に応じている。

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文/高祖常子

育児情報誌「miku」編集長。

NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。