急増!子どもの足トラブルいろいろ

急増!子どもの足トラブルいろいろ

お子さんの足をじっくり見たことがありますか? 実は最近、間違った靴選びによって、子どもたちの足に様々な深刻なトラブルが起こっているといいます。そこで、理学療法士で足と靴の専門家の佐々木克則先生におもな足トラブルとその原因について詳しくうかがいました。

足トラブルの原因は、“足の裏のアーチ”が重要なポイントになるそう。

「足の裏には3つのアーチがあります。1つは足の内側にある縦のアーチ(土踏まず)、2つめは足の外側のアーチ、3つめは指の曲がるところの手前にある横のアーチです。健康な足というのは、この3つが組み合わさり足の裏の中央部がドーム状に盛り上がっているのです。どれかひとつでもアーチが未発達だと体重がかかるバランスが崩れてしまい、足のトラブルを引き起こしてしまうんです」(佐々木先生 以下同)

そして、そのアーチの発達を妨げる大きな原因のひとつが、間違った靴選びなのです。子どもたちが抱える足トラブルは次のように様々です。

●内反小趾(ないはんしょうし)

小指が内側に曲がる状態。

「小指が内側に曲がってしまうことによって、外側に対して踏ん張れなくなり、体のバランスを崩しやすくなります。そのため、ころびやすかったり、かけっこが遅くなったりしてしまいます」

●浮き指(うきゆび)

立ったときに足の指が地面に着かず浮いてしまう状態。

「自分でも気づかないことが多く、バランスが悪くなることにより歩き方が悪くなり、ひざ痛や腰痛につながります。」

お話をうかがった人

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佐々木克則先生

理学療法士 日本体育協会公認アスレティックトレーナー NPOオーソティックスソサイエティー理事

企業病院勤務、企業の強化スポーツ部チーフトレ ーナー、大学ラグビーのトレーナーを経て1990年 にNPOオーソティックスソサエティーの前身であるオ ーソティックス研究会を設立。以後、足と靴の専門 家として研究、講習会などの活動をしている。