子の年齢別!ベストな勉強環境構築術

子の年齢別!ベストな勉強環境構築術

●小学校高学年は、リビングに学習机!?

「高学年は、親と子の距離感を少しずつ変えていく時期です。低学年までは、リビングのキッチン近くのテーブルで勉強するお子さんが多いと思いますが、高学年からは少し距離をおきましょう。とはいえ、勉強部屋に学習机を置いてしまうと、どうしても遊んでしまうので、リビングのどこかに学習机を置いて勉強させましょう。そして、お子さんが勉強しているときは親御さんもテレビを消し、読書するなどして環境づくりに協力してあげてください」

勉強面では、この学年ならではのおすすめの勉強法があるそう。

「学んだことをお子さん自身に説明させる勉強法をおすすめします。教わる側よりも、教える側のほうが覚えてしまうものなんですね。なので、お母さんも積極的に“どんなこと習ったの?”“○○って何?”と生徒になったつもりで質問を投げかけてください。低学年ではまだ言葉がたどたどしくて説明になりませんし、中学生ではもうやってくれません(笑)。この時期ならではの学習法なので、ぜひ実践してください」

子どもは日々成長します。いつでもよいわけではなく、そのとき必要な学習ポイントと環境を、べストなタイミングで与え、お子さんの可能性を最大限に引き出してあげたいものですね。
(構成・文/横田裕美子)

お話をうかがった人

プロフィール画像

村上綾一

株式会社エルカミノ代表取締役

大学卒業後、大手進学塾の最上位指導や教材・模試の制作を 経て、東京に株式会社エルカミノを設立。出版・教育事業をおこ なう。教育部門「理数系専門塾エルカミノ」では直接授業も担当 し、生徒を東大、御三家中、数学オリンピック、算数オリンピックへ 多数送り出している。