●かぶせ茶
茶摘み前7日前後から覆いをかけて栽培したお茶。煎茶の爽やかさと、玉露の旨味の両方の特徴を併せ持つ。

「茶葉は覆いをして日光を遮るとカテキン量が少なくなり渋みが弱くなります。その代わりに、旨味成分であるテアニンの含有比率が高くなるんです。こういう特性を活かして、味わいに違いがうまれるんですよ」
このほか、茶葉を炒った「ほうじ茶」や炒り玄米を混ぜた「玄米茶」などもある。
「同じ緑茶の茶葉でも色や味、香りはさまざまなので、ぜひ自分の好みのお茶を見つけてみてください」
立春から数えて八十八日目、八十八夜に摘んだ新茶は、長寿の薬になるともいわれている。いまが旬の時期、今日のティータイムはゆっくりと緑茶を淹れてみてはいかがだろう?
(パンチ広沢+ノオト)
