(1)きょうだいいずれかが容姿、勉強、スポーツ・芸術などの才能に優れているケース
どちらかのきょうだいが突出した才能や能力を持っている場合、どうしてもそうでないきょうだいは親からも世間からも比較されてしまいがち。
「突出した才能や能力を持っている子の場合は、親はもちろん世間からも注目され、称賛されます。でも、そうでないきょうだいは、ただでさえ世間から比較の目で見られてしまうのに、親からも比較・差別されてしまったら逃げ場がありませんね。誰がなんと言おうと、親こそがその子の個性やいい部分を称賛し、認めてやることが大切です」(松尾先生 以下同)
(2)親の価値観できょうだいを差別・比較してしまうケース
親の価値観で優劣を判断してしまうケースもあるという。
「親御さんのなかには、自分の価値観が優劣の判断基準になってしまう場合があるんです。というのは、自分自身がスポーツが得意だから、子どももスポーツが出来なければいけない。と、スポーツができる子ばかりを称賛し、スポーツが苦手なきょうだいと比較してしまうんです。例えば、その子は絵を描くことや歌うこと、文章を書くことなど別の才能があっても、“そんなものできたってしょうがない”と、認めてやらない。そういうケースもあるので、親はぞれぞれの個性を認め、決して親の価値観できょうだいの優劣を判断しないように気を付けてください」
